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「社内で一番」という、すばらしく幸福な「井の中の蛙」的、価値観。

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サカタカツミ「新しい会社のオキテ」:尊敬される、少なくとも軽蔑されない上司になる方法 (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン

こちらの記事の、主にこの部分を読んで、思うところがあったので少し書きます。

ある若手はそうボヤきながら、尊敬できない上司など存在してはならないとキッパリ言いました。

極論だなぁと思いつつ、「だったら、どんな上司なら尊敬できるの?」と私が質問すると、例えば……と実名をスラスラと挙げだします。

それらの多くは、世間一般の有名人ではないけれども、その業界では有名だ、と言われている人ばかり。


SNSやら何やらの影響で、超有名ビジネスパーソンの発する情報が簡単に手に入ってしまうので、身近な上司がカスに見えてしまうという現象が発生しているみたいです。

ひと昔前までは、社内で一番、部署で一番という人は、それなりに尊敬されていたけれど、最近は有名ビジネスパーソンの情報や仕事術をいくらでも取得できるようになってしまったので、比較すると社内の上司の方が見劣りするという感じでしょうか。

社内で一番なのはわかったけど、
じゃあ、日本のビジネスマン全体の中では何位?

という、この答えに近いところが、ざっくり推し量れるくらいの情報環境が整ってしまったんですね。

まぁこれが業界トップクラスの企業なら、超進学校のトップは全国模試でもトップクラス、的な考えが働くので、やはり尊敬されるのかもしれませんが、、、中小企業レベルだと、どうにもなりませんよね。辛い時代です。

日本がその昔、たぶん幸福だったのは、経済的な面だけでなく、中小企業が世の中にたくさんあって、そのぶん「偉いさん」がたくさんいて、多くの人が尊敬してもらえて、たくさんの人が承認欲求を満たすことができたから、なのかもしれません。

いまや、その分野でトップランナーにならなければ、尊敬はされません。会社で一番。だから何?という時代です。「井の中の蛙」でいることは、許されなくなってしまいました。

草野球チームのエースが「マー君と比べてショボイ」とか言われて、後輩にバカにされる、恐ろしい時代になったわけです。

これは言い換えると、すべての人がナンバーワンを目指すべきだという世界観でもあるように思えて、現代の息苦しさの原因の一つになっているのかもしれないなぁ、と感じました。

ちなみに僕も最近、後輩に軽蔑されない「すごいビジネスパーソン」とやらになるための第一歩として、数年ぶりにツイッターを再開(当時と別アカウントだけど)してみました。しかし、BOTや商材を売りたそうな人たちからのフォローばかりで、早くもSNS疲れの様相を呈しています。

尊敬される先輩・上司への道のりは険しそうです。

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