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お互いにブラック労働を提供し合うことで、生活水準を上げてきた日本人。

たかの友梨ビューティクリニックの「たかの友梨社長」が社員にブラック労働をさせていた、という記事を読みました。


長時間労働、休日出勤、自爆営業、有給取得により不利益を被る…等々。ブラック企業について、改めて考えるキッカケになりました。

 

ただまぁ、社長の金遣いの荒さはともかく、現場の方が自分の給与や休みを金繰り捨てて、企業成長に貢献してくれるからこそ、消費者は安くエステサービスを受けることができるようになったのかなぁ、とも思うわけです(ひと昔前は、エステなんて芸能人やお金持ちの人だけのものだったと思います)。

 

牛丼が300円くらいで食べられるのもそうだし、コンビニが24時間営業なのもそう。送料無料で、配送時間まで細かく選べるのもそうですね。

 

利用する側がお得になったぶん、働く人がしんどい思いをしている。

 

ただ、すこし視点を変えると、自分が働くときには不条理なまでに過酷なサービス労働をしいられる一方で、いったん消費する側にまわると、諸々の不当に高品質なサービスを享受することもできるわけです。

 

働くときに我慢したツケを、自分がお金を使う時に返してもらう感覚。

今回に限らず、すき家やワタミ、ユニクロなど、社会問題化しているブラック企業をなくすためには、過剰なまでの速度や品質を落とすことも考えなければいけないと思います。

 

だいたい、昼間と同質のサービスが深夜にも受けられるなんて異常です。たとえば深夜なら、牛丼一杯700~800円取ってもいいと思います。

 

深夜の雇用を適正に維持するためには、そのぶん利用客が人件費を多く負担しなければ、どこかにシワ寄せがきます。現状それが、深夜にも昼間の料金にも上乗せされず、従業員のサービス労働でまかなわれているということなのでしょう。

 

結局のところ全て良いとこ取りは難しく、「死ぬほど働いて、死ぬほど消費する」か、「ほどよく働いて、ほどよく消費する」かの2通りしか道はないのかもしれません。

 

最近の若者が、ワークライフバランスを重視してるとか、車持たないとか、草食系とか、お酒飲まないとか言われるように、省エネ人生になってきているのは、前者よりも後者の生き方を選択したい人が増えてきたことの表れなのかなぁ、なんて思ったりします。

 

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