「トラックボールマウス」を使ってみた感想。初心者さんにおススメのマウスもご紹介。
トラックボールマウスってご存知でしょうか。
こういうやつです。
マウスのコロコロのようなボールが上側についていて、こいつを指で転がすとポインタが動く仕組みになっています。
トラックボールを使っている人たちに聞くと、「早くこっちの世界へおいで♪」と口をそろえて勧誘してきます。先人たち曰く、慣れると普通のマウスより疲れづらく、操作もしやすいのだとか。
興味はあったものの、操作に慣れるのに時間がかかりそうでずっと敬遠していました。
が、今回は意を決して購入。
これが想像以上に使いやすくて、意外にもすぐ慣れました。
というわけで、ぜひお悩み中の方にも試していただきたくて記事を書きます。
トラックボールマウスについて誤解していたこと
購入前は、トラックボールマウスは「普通のマウスにトラックボールが付いたもの」だと思っていました。
しかし違うんですね。
トラックボールマウスは、もはや普通のマウスのような操作はできません。
マウスパッド上で移動させてもポインタは無反応。そりゃそうです。背面に動きを読み取るセンサがそもそも付いてないのだから。
この時点で、僕の中で覚悟が決まりました。
初めは使いこなせなければ、ボール部分を無視して「普通のマウス」として使えば良いのだと思っていたので、それが不可能だと分かり気が引き締まりました。
ポインタの速度を調整したら、即それなりに使えました
最初は使いこなせるか心配でしたが、いらぬ心配でしたね。
使ってみたら意外とあっさり使いこなせました。
マウスの設定画面で ポインタの速度を遅めに設定したら、使い始めて間もなくそれなりに操作できるようになりました。
トラックボールのほうが操作が敏感なので、通常のマウスのときよりはスローにしたほうが微妙なコントロールが効いて使いやすかったです。
トラックボールマウスに慣れるまでの時間
- 初日:ネットサーフィン
- 3日~1週間:オフィスワーク
- 2週間:デザイン系業務(パワーポイントも含む)
もちろん以前のマウスと遜色なく使えるレベルまでは、ここに書いたよりも時間がかかると思いますが、業務に支障なく使えるようになるには大体このくらいのイメージでした。
特に操作のための練習はしていません。使いながら慣れただけです。
まずは自宅で使ってみて、慣れたら仕事にも導入するのが良いのではないでしょうか。
使ってみて感じた、トラックボールマウスのメリット
省スペースで使える
マウスを動かさず、指先でボールを転がすだけなので、デスク周りが書類だらけでも使えます。
人によってはマウスパッドもいらないと感じるかもしれません。
メンテナンスが楽チンで、摩耗しにくい
ボールをポコッと押出して(簡単です)、なかのゴミをティッシュでふくだけです。
普通のマウスだと、特に光学式の場合は底の部分が擦り切れてバランスが崩れるとポインタの反応が鈍くなったりするのですが、そういうのはありません。
場所を問わずに使える
意外と便利だったのは、場所を問わずに使えることです。
僕はベットサイドでPCを利用することが多くて、マウスパッドを敷かずに使っていたんですね。シーツの上でマウスを動かしていたわけです。
ところがシーツには皺もありますし柄もあります。センサーが誤作動して、ポインタがあらぬ方向に飛んでいくこともしばしばでした。
トラックボールであれば、膝の上だろうが空中だろうがボールを転がせばどこでも操作が効きます。おかげさまで以前よりも快適に操作できるようになりました。
寝転がって、肘をついた体勢でも操作しやすい
写真のように横になった態勢でパソコンするときに、普通のマウスだとヒジから先をクネクネ動かさなくてはいけなくて疲れるのですが、トラックボールだとヒジをベッタリ床につけて指先だけでコロコロできます。めっちゃ楽です。人をダメにするマウスですね。
もちろんデスクで操作する人の負担も軽減されます。腕を動かさず指先だけで操作できますから、長時間マウスを操作する人ほど、トラックボールの恩恵は大きくなります。
デメリットについて
特に思い当たらなかったのですが、まっすぐポインタを動かしたい場合はやり辛い感じがしました。コロコロとボールを転がして操作するので、カーソルの動きが曲線的になりがちです。
線を引いたり絵を描いたりする場合は他のツールを使ったほうが良いと思います。
あとは家族共有のパソコンだと、他の人にもトラックボールに慣れてもらう必要がありますね。最初がちょっと面倒かもしれません。
トラックボール初心者におすすめのマウス
まず前提として、トラックボールのマウスには大きく3つ種類があります。
それは「ボールをどの指で操作するか?」の違いで分かれています。
人差し指タイプ
人差し指(と中指の場合も)でボールを転がします。
親指と中指か薬指で左右のクリックを担当します。
手のひらタイプ
手のひらでボールを転がします。
普通のマウスの操作感からは一番遠いマウスですので、慣れるのに時間がかかるタイプです。持ってる方に触らせてもらいましたが、かなり玄人向けっぽいです。人によっては手のひらというよりは、人差し指+中指+薬指あたりで転がすみたいです。
最初が苦労しそうでしたが、デザイン関係の方が使ってることが多いので、慣れれば使いやすいのだと思います。
親指タイプ
僕が初心者の方におススメしたいのはこちらのタイプです。
理由は、普通のマウスから切り替えた人でも一番抵抗なく使えるからです。
他のマウスだと左クリックと右クリックで使う指がこれまでと変わってしまうために、ボタンを押しづらく感じてしまったりするんですよ。
でも、親指でボールを操作するタイプだと、ボールのコロコロに慣れるだけでいいんです。クリックはいままで通りの人差し指&中指でOKです。
あとネットサーフィンなどに欠かせない「ホイール」が人差し指や手のひらで操作するタイプにはついていない(もしくは全然操作の仕方が違う)ことが多いので、その点も不便に感じることがあると思います。
人差し指や手のひらタイプに挑戦するのは、トラックボールそのものに慣れてから「2台目」としてお試ししてみても遅くありません。
僕が使っているトラックボールマウス
最後に僕が使っているトラックボールマウスを2つご紹介して終わります。
どちらもワイヤレスです。
Digio2 Q 極小 トラックボール Bluetoothマウス 静音 5ボタン ブルー 48373
- 出版社/メーカー: ナカバヤシ
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: Personal Computers
LOGICOOLの方がサイズがデカいです。
手の大きめの人にはそちらがおススメ。
手の小さい人は下側のDigio²のマウスがおススメです。こちらは手のひらにすっぽり収まるくらいの大きさです。
あともう一つの選び方も参考までに。
飲み物などのペットボトルを持つときに手のひらでがっしりホールドして掴むタイプの方は、上側のLOGICOOL。手のひらをあまり使わず指先の力で掴むタイプの人はDigio²です。
同じ親指タイプでも、手のひら全体でマウスを支えながら使うのか、指先だけでコントロールするのかの違いがあります。
これも使いやすさに関わってくると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
トラックボール、慣れると本当に使いやすいです。
僕はいまのに慣れてきたら、手のひらタイプにも挑戦してみたいと思っています。