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サーバント型リーダーには、支配型サブリーダーが必要だという話。

引っ張るだけがリーダーじゃない。支援型リーダー「サーバントリーダーシップ」という考え方|U-NOTE [ユーノート]

まえに似たような記事を見たときに、書こうと思って忘れていました。偶然、記事を見て思い出したので、この機会にえいやっと書いてみます。

 

"これからの時代はサーバントリーダーの時代だ"なーんて考え方を、ネットに限らずビジネス書や有名ビジネス雑誌でも見かけることが当たり前になってきましたが、僕はこれは危険思想だと思っています。

 

サーバントリーダーというのは、元記事を引用すると、

サーバントリーダーシップとは簡単に言うと、いわゆる牽引型のリーダーシップではなく、目標に向かって邁進する部下や仲間を支援するリーダーシップのこと。管理・命令といった上からのベクトルで指導する従来のリーダーシップの考え方とは異なり、相手に対する思いやりや奉仕の精神を常に念頭に置くことが特徴です。

 ニュアンスで言えば、部下を引っ張るのではなく、支える感じでしょうか。

 

なぜ、こうした新しいタイプのリーダーが必要になったか。その理由として挙げられているのが、、、

現代のように成熟したビジネス環境においては、何をすれば成果が上がるのかが不明確なため、ビジネスモデルの確立そのものが難しいです。さら に、変化し続ける環境の中では過去の成功例は通用しません。しかし、サーバントリーダーであれば、メンバーの話に耳を傾け、メンバーと一緒に方向性を考えていくことが出来ます。

 
 また、常にビジネスの環境が変化する現代では、メンバーが単に指示に従って動いているだけではチームが成果をおさめることはなかなか難しいもの。メンバー一人一人が主体的にチームにコミットしていく必要があります。そのため、メンバーを動機づけ、活躍しやすい環境を作ることが出来るサーバントリーダーが必要とされているという訳です。

これ。どの書籍でも記事でも、大体同じようなことが語られていますね。

 

僕がこの手の議論にうーむ、とイマイチ腹落ちできないのは、リーダーと並ぶ、もう一人の重要人物である「サブリーダー」についての議論がセットでなされていない点です。

 

僕の主張はざっくりこんな感じ。

⇒サーバント型リーダーには、支配型の副リーダーが必要

⇒一方、支配型リーダーには、サーバント型の副リーダーが必要

⇒この組み合わせが崩れたときに、チームは崩壊する

⇒サーバント型リーダーと支配型リーダーに優劣はない

⇒終身雇用が崩れサーバント型の思考をする部下が減ったため、チームのバランスを取る形で、サーバント型リーダーがもてはやされるようになったのではないか。

 

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サーバント型リーダーが指揮をとったとしても、これまで支配型リーダーの担っていた仕事(強力なリーダーシップの発揮や時に叱ることによる適度な緊張感の醸成など)が消えてなくなることはありませんよね。

 

傾聴やコーチングといった考え方は大事です。でも、ビジネスでは、リーダーが指揮をして即座に結果を出すことが必要な場面もあるはずです。

 

結局のところ、このリーダーシップの議論は、自ら先陣を切るかしんがりでケツを持つかのスタイルの違いにすぎないのです。リーダーが後方支援に回ったぶん、そのバランスをとるため、前線で指揮を執るサブリーダー的な存在が必要になります。

 

たしかに、いま現在トレンドなのはサーバント型なのかもしれません。ただ、職場によってはサーバント型リーダーが機能しないこともきっとあり、そのときに起きている問題というのが、『支配型サブリーダー』の不在なんじゃないかなと思うわけです。

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