話のヘタなやつほどウマい店に行け。コミュ障にも使える、ランチョンテクニック。
年末になり、ふだん馴染みのない人と食事にいくようなケースも、ちらほらでてきました。
以前にも書いたのですが、僕は飲み会でのフリートークが超苦手です。
そんなコミュ力に不安を抱えるぼくが、そこそこ普通に楽しめたのがタイトルの通り、料理のウマい店で飲み会をしたときのこと。
なぜなんだろうと考えてみると、大きく2つ、理由に思い当りました。
①会話だけじゃなく、料理も目的の一つになる
たとえば安居酒屋でやる飲み会って、その目的は100%話すことになります。
料理になんか誰も期待してません。口さみしいのを誤魔化すだけで、ほぼタバコと同じ扱いになります。
だから、ただただ会話が続きます。延々と。一方で、飯がウマい店だと、注文したものが来たタイミングで、会話にある種の間が生まれます。
「せっかくだし、温かいうちに食べようよ」と。
料理がウマいと「おいしいねー」というやり取りから、とりとめない感じで会話が広がっていくこともあります。お店に話のネタを一個提供してもらえた、という感覚ですね。
飲み会って、親しい仲間同士でいくと話題が内輪ネタに偏ってしまうし、逆にそこまで親しくない人相手だと共通の話題を見つけるのに苦労してしまいます。
そんなとき、料理を味わう時間が、うまい具合に会話と会話のクッションになってくれると言いますか、外に目を向けさせてもらえる良いきっかけになっているのかなぁと感じています。
これが店も飯も平凡だったら、話題はその場にいる「人」にしかないわけで…。
それに、やっぱりおいしいものを食べてる時の方が、みんな前向きというか、心なしか明るい話題が多くなるような気もするんですよね。
実は、この手法は「ランチョンテクニック」と呼ばれる立派な交渉術の一つ。
おいしい食事やお店の居心地の良さが、会話の内容や印象にもポジティブなイメージをもたらすそうです。本来の使い方とはズレているかもしれませんが、お店の雰囲気やお料理のおいしさが、会話ベタのあなたをサポートしてくれるのです。
②ウマい店は流行っているので、たいてい2時間制
これですよ。ダラダラ長引いて、結局、終電まで。なーんてことに、ならないのが素晴らしい。
適度に話が盛り上がって、お腹もいっぱいになって、ほろ酔いで。
じゃあ、またの機会に♪
解散!
これなら気分よく家路につけます。
仮に2軒目のお誘いがあっても、1軒目の途中で抜けて帰るよりはお断りしやすいと思います。まぁ、たいてい1軒目で帰る人が中にはいるので、そこに便乗してサヨナラすれば問題ありません。
デートのハウツーみたいな話でも、さっと切り上げてちょっと話し足りないくらいの方が、また食事に行きたいなという印象が残る。とか言われてますが、これって飲み会にも同じことが当てはまると思います。
食べ過ぎず、飲み過ぎず、ゆったりのんびり会話を楽しんでダラダラ残らず、店を出たらサッと解散。
フワフワした気分で歩く、駅から自宅までの道。
この幸福感は、2軒目にハシゴして痛飲する人には分からないだろうなぁ。