ホワイト企業とは、すべてが70点くらいの会社のことである。
政府によるホワイト企業認定制度がスタートしたが、
思った以上に申請が少ないらしい。
そりゃそうだろ、と。
求人のライターをしているとブラック企業の広告は腐るほど目にするが、いわゆるホワイトな求人を発見できる確率は本当に少ない。
しかもそのホワイトな求人とやらも、あくまで見聞きした情報の範囲でしかなく、実際に入社したあとに誠実な運用がなされているかまでは怪しい。
それになにより、一定以上の好条件を備えた求人自体が全然ないのである。
一定以上の好条件とは、つまりこういうこと。
1.残業が少ない
2.給与が平均以上
3.休日が多い
4.まともなビジネスである
5.仕事がキツすぎない
6.成長が可能
7.通勤が便利
他にも「変な上司がいない」とか思いつくことはあるけど、条件面で言えばこんな感じではないだろうか。
ちなみに、求人の仕事を何年も続けているけれど、いまだにこの7つをすべて兼ね備えた募集は見たことがない。5個、6個当てはまる求人は稀に見かけるけど、残業・休日がアボーンな仕事か、仕事はヌルいけどニッチ産業で成長性ゼロ、もしくは超キビシイ仕事。このどれかである。
新卒のみんなが目の色変えてエントリーするような人気企業も、やはり残業や仕事のキツさで引っかかるケースは多いと思う。
ところで、実際にホワイト企業認定を受けているうちの1社
「パジェロ製造株式会社」の評判を、
クチコミサイトで覗いてみると、こんな結果だった。
https://en-hyouban.com/company/10105932594/
こう言っては何だけど、案外、たいした点数ではないw
(大企業のほうが総合点はよほど高い)
ただ特筆すべきは、六角形の形が異様にきれいである点。
突出した利点はないが大きな欠点もない、理想の男性像(笑)のような企業だ。
個別クチコミを読んでもそんな感じで、たいして賞賛もされていないが、かといってひどく批判されているようなこともない。
なるほどなぁ、と思った。
理想の男性像の話で「すべてが平均以上の男性を探すと、そんな人はほとんどいない」というけれど、まさにこの会社はその稀有な例なのではないだろうか。
ホワイト企業とは優良な企業という意味ではなく、目立った欠点のない企業のことなのかもしれない。