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自分がコミュ障かどうか判別できる本|「飲みの席には這ってでも行け!」の感想

「飲みの席には這ってでも行け!」という本がある。

 

コミュニケーションに自信がない人にとっては、気になるような、手に取りたくないような、そんな一冊。

 

飲みの席には這ってでも行け! 人づき合いが苦手な人のための「コミュ力」の身につけ方

タイトルで損してるんだよなぁ、この本。

 

実際は飲みの席について書かれた部分はごく一部で、コミュニケーション全般について網羅されている"ノウハウおまとめ本"といった内容。

 

書かれているのは、ざっくりこんな内容(章のタイトルではない)。

 

1章:人付き合いが苦手だと感じる背景について

2章:ちょっとした行動を変えるだけでコミュニケーションが円滑になる

3章:すこし言葉に気を付けるだけで、人付き合いにプラスにはたらく

4章:コミュ力を上げる、日常のなかでのワンポイントテクニック

5章:それでもダメな人に違う角度からアドバイス

 

たとえば1章の中では、

 

⇒「自分が出せない…」の❝自分❞って何?

⇒中学生の9割は人づき合いを苦手だとは思っていない

 

といったような見出しが11項目立てられており、各見出しごとに1~2ページ程度でシンプルに文章がまとめられている。ライフハック系のブログを読んでいるような感覚だろうか。

 

あなたが真のコミュ障かどうかの踏み絵になる本

ここに書かれているノウハウの一部は、たとえば相手の斜めの位置に座ると話しやすいといった超基本的なものから、ともすれば口説くためのテクニックでは?と思われるようなものまで幅広い。

 

この本を読む際のポイントは、書かれている諸々のアドバイスに対して、あなたはどの程度まで受け入れ可能か?という点。

 

すべてを受け入れることは難しくとも、心理的に抵抗感なく受け入れられるノウハウがどの程度あるかという観点で読み進めることで、自分自身の潜在的なコミュ力レベルが推し量れると思う。

 

受け入れられるノウハウが少なければ少ないほど、コミュ障に近いマインドを持っている可能性が高い。

 

読めば読むほど自信喪失する(いい意味で)

さきほどコミュ障かどうかの踏み絵になると書いた。

 

ぼく自身について言えば、かなり打ちひしがれた結果になった。紹介されるテクニックの数々を、頭で理解することはできても、実践するとなるとハードルは高い。

 

しかも読むほどに実感するのだが、コミュニケーションが得意な人はここに書かれているようなことを、きっと無意識にクリアしてしまっている。

 

こんなにしんどい読書は久しぶりだ。

なにせページを開くごとに、自分にはできていないことばかりが書かれている。

どちらかと言えば薄い本にも関わらず、途中で読むのが嫌になって、1日で読み切ることができなかったほどだ。

 

苦しかった一方で、収穫はあった。

 

改めて自分の特性や限界を知れたのはプラスだと思ったし、気分は晴れやかになった。その点は良かったんじゃないかなぁと思う。

 

コミュ障の悩みを抱える人が、こういった指南書を手に取ってありがちなのは、スラスラ読めて気持ちが楽になって終わるパターン。

これまではそんな本ばかり選んできた。無意識に。

 

もちろん、それで楽になれて救われたこともあったし、まったく役に立たなかったわけではない。

しかし、コミュニケーションは現代社会の必須スキル。これから先、どこかで正面から向き合うことが求められる。

 

この本が残酷なのは、ノウハウがたくさん提示されていることである。

あとは実践するかどうか本人次第、という状況に自動的に読み手を追い込む厳しい本。

とっても耳の痛いコミュ力本なのだ。

飲みの席には這ってでも行け! 人づき合いが苦手な人のための「コミュ力」の身につけ方

飲みの席には這ってでも行け! 人づき合いが苦手な人のための「コミュ力」の身につけ方

  • 作者: 堀田秀吾
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2013/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
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