Kindleを買っていい人、ダメな人。
Kindleを使い始めてもう何年かになります。
外出時などに手軽に書籍を持ち運びできるので、とても便利に感じる一方、不満点もあります。
これからKindleを買ってみようか、とご検討中の方は、メリットとデメリットを考慮してからぜひ購入をご検討ください。
まずはKindleのメリットを整理
手軽にたくさんの本を持ち運べる
Kindleの重さは205g(Kindle Paperwhiteの場合)。
一般的な文庫本が約150gほど。
つまり、常に2冊以上の本を持ち歩く人であれば、Kindleを活用することで重さの軽減・省スペース化がはかれます。
kindleの容量はモデルによって異なりますが、小説やビジネス書のデータサイズであれば数百冊、数千冊の収容が可能です。
本の置き場に困らない
kindle1つで数百数千の本を収録できるので、本の置き場に困りません。
たまに本を置くために広めの部屋に住んでいる人がいますけど、そのぶんの家賃を節約できるかもしれません。
1度購入すれば、様々な端末で読書可能
kindleで読んでいた本を、外出先でスマートフォンで読むことも可能です。
どこまで読んでいたかが記録されているので、何もせずともちゃんと途中から読書を再開できるのです。
無料アプリをインストールすればPC画面で読むこともできますよ。
Amazonプライム入会で毎月1冊、本が無料
年会費¥3900のアマゾンプライムに入っていると、毎月、Amazonがチョイスした書籍の中から1冊、無料で読むことができます。
この無料で読める書籍については、購入した本とは別扱いです。次の月に新しい無料の本を読む際には、前回の無料本を返却(kindleからデータが切れる)する必要があります。
一時的にAmazonから借りて読む、といった感覚でしょうか。
(Amazonプライムとは⇒配送料無料や映画・ドラマ・音楽見放題・写真ストレージ無料など色んなサービスがパッケージになっているAmazonの会員制度です)
Prime Reading(プライム会員は、特定書籍が読み放題)
2017年に新たにスタートしたサービス。
「Kindle Unlimited」という月々980円の有料の読み放題サービスのラインナップの中から、一部の書籍がプライム会員であれば追加料金なしで読み放題になりました。
Prime Readingはkindleアプリでも利用できるので、あえて端末のkindleを買う必要はありません。
受け取りの手間がなく、注文後に即読める
電子書籍ならではですね。
購入⇒即ダウンロードして読むことができます。
鉄は熱いうちに打て、じゃありませんが、読書熱が高まったそのままの勢いで本を手にできるのは想像以上のメリットがあります。
仕事などで忙しい方にも便利だと思います。
電子版のほうが新品書籍より割安
おしなべて、電子書籍のほうが1割程度安い印象です。
たくさん本を読む方ほどメリットを享受しやすいと思います。
英語書籍を辞書で引きながら読める
単語をタップすると即座に単語の意味を引くことができます。
このスピード感は語学学習には欠かせないものです。
また、「ワードワイズ」という、難しい英単語に平易な英語のルビをふってくれる機能もついています。
続いてKindleのデメリットを整理
たくさんのメリットがあるKindle。
しかし人によっては、今からお伝えするデメリットのほうが目立ってしまう可能性もありますので、よくよく吟味する必要があります。
Kindle本体を購入する必要がある
これは言わずもがなですね。
モデルによりますが¥8980~です。
kindle本の方が10%ほど安価だとしても、最低100冊くらいは新刊を買わないとコストメリットのみで計算する場合に見合いません。
月1冊程度しか本を読まない人にはハードルの高い価格です。週に1冊くらい読まなければ、価格面でのペイは難しいでしょうね。
わりとメジャーな書籍しか電子化されない
漫画は比較的、幅広く電子化されているような印象を受けますが、ビジネス関連の書籍についてはメジャーなものを中心に、という感じ。
たとえば池上彰さんやソフトバンクの孫さんの本などは、Kindleストアでも容易に見つけられますが、専門的な業界について書かれた本などは電子化されていないものも多いです。
本屋さんで言えば、お店がプッシュして平積みにしているもの。Amazonで言えばランキングに入るような本を買うことが多い方なら困ることはなさそうです。
中古のほうが安いことが多い
ぼくの場合はこれがひっかかりました。
たとえば、ある程度、冊数の出ている漫画を買う場合、Amazonマーケットプレイスなどで中古の本を買ったほうが遥かに安くつきます。
ビジネス書などは、割と古いものでも有用であれば購入したいと思うものですが、こちらも中古だと半値以下で手に入ったりします。
電子書籍には中古の概念がないため、キャンペーンを除いて常に定価販売なのです。
所有欲を満たせない
特に漫画でしょうか。
全巻をそろえて棚に飾っておくことが喜びになる方には、Kindleは不向きです。
紙書籍の「パラパラめくれる」利便性に気付く
kindleにも付箋のような機能はあります。
目次から各章にリンクが飛んでいたりもします。
が、しかし、本を手に取ってパラパラめくる速度には勝てません。
kindleの反応速度は決して遅くはないものの、生身の反応速度にはどうしても敵わないということです。
同時に2冊以上の本を開くことができない
いくつかの本を参考にしながらレポートを書くような人は注意です。
kindleとPCとスマホと…みたいに端末をわければ、同時に開くことができるかもしれませんが、とてもめんどうで見づらいです。
人に貸せない
ビジネス書なんか特に。
「これ参考になったからオマエも読んでみ?」というのができなくなります。
kindle本体ごと貸せば不可能ではありませんが、そんな勇気はありませんし、借りる方も嫌でしょう。
「iPad mini」でも代用可
kindleアプリをインストールすれば問題なく読書できます。
違いがあるとすればバッテリーの持続時間ですね(kindle whiteは1週間~数週間と長時間もちます)。
あとアプリでは、Amazonプライムの月1冊無料の恩恵が受けられません。
上記2点が問題なければiPadで十分に代用可能です。
まとめ
kindleのメリットとデメリットをまとめてみました。
それでは結論です。
kindleを買っていい人
- 週に1冊くらいのペースで新刊を買う人
- 常時2冊以上の本を持ち歩いている人
- 英語学習に本を活用したい人
- 本屋にいくのが面倒だったり、宅配を受け取れなかったりする人
- ナウい感じでオサレに読書したい
kindleを買ってはダメな人
- たまにしか本を読まない
- メジャー作品ではなく、マイナーな書籍を買うことが多い
- 新刊ではない本を買って読むことが多い
- 購入するのが漫画中心でコレクション欲のある人
- 何度も読み返したり赤線を引いたりするなど、本を使い倒す読み方をする人
- 社内などで本を回し読みしたい人(行為自体がグレーだけど)
- レポート作成などで、複数の本を同時に開く必要のある人
- iPad miniを持っている人(バッテリー消費が気にならない人)
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比較してみるとKindleが最適解となるシーンはけっこう限定的。
ただ、Kindleのようなガジェットを所有することで、読書が楽しく感じられるという精神的な効能もありますので、思い切って買ってから考えるというのも一つの正解のような気もしています。