少人数の飲み会では盛り上がれるのに、大人数の飲み会では孤立しちゃう人。
これまで当ブログでは、飲み会に関する話題をたくさん取り上げてきました。
約9ヶ月、10ヶ月ぶりとなる新作書下ろし。
今回も飲み会が苦手な方々に、ぜひ読んでもらいたいです。
今日、お伝えしたいのは表題の件。
少人数の飲み会ではいい感じに盛り上がれるのに、なぜか大人数の飲み会になると孤立してしまうひと、についてです。
なぜか不思議に感じている人もいるかもしれませんが、冷静に考えると、これはとてもあり得ることだし、自然な現象です。
- 少人数の飲み会と大人数の飲み会では、ゲームのルールがまったく異なる
- 先に座っていると、あとから来た人が、皆よそのテーブルに行ってしまう
- あなたは誰かにとって、1番の存在になれていますか?
- 話の輪に入れなければ、聞き役にすらなれない
- いっそのこと、ふだん話さない人と話してみる場、と割り切ることが大切
- 自分から話せない人は、話題の中心となる人の正面をキープしにいこう
- 大人数の飲み会はサッカー、少人数の飲み会は野球
- 大人数の飲み会は、参加してても参加してなくても、たぶん気づかれない
少人数の飲み会と大人数の飲み会では、ゲームのルールがまったく異なる
まずはこのルールの根本的な違いを認識しておかねばなりません。
少人数の飲み会は、飲み会が発生した時点ですでに勝ちが確定してるゲームなわけです。
「飲みに行こうよ」というお誘いは、「話そうよ」とほぼイコールです。
つまり、飲み会に誘われた時点で、あなたと話したい人がその場に最低1名はいるわけです。
一方、大人数での飲み会を考えてみましょう。
大人数での飲み会は、必ずしも直接的にお誘いを受けるわけではありませんね。
送別会だったり、サークルの打ち上げだったり。
何となく集まって飲むことが必要である、という慣習に従って企画される催しにすぎません。
となれば、飲み会に参加する人たちは、あなたと話したくて集まっているわけではないということになります。
この時点で、一段ハードルが高いわけです。
先に座っていると、あとから来た人が、皆よそのテーブルに行ってしまう
先に座っていると、あとから来たひとは皆よそのテーブルに行ってしまう。
大人数の飲み会で孤立する人には、経験があるのではないでしょうか。次々人が来るのだけど、見事にあなたの周りを避けるように着席していくのです。
いま「避けるように」と書きましたが間違いですね。
その場合、確実に避けられていると思ったほうがいいです(泣)
あなたは誰かにとって、1番の存在になれていますか?
大人数の飲み会では、席順が自由の場合、自分が一番仲のいい人の席に座ります。
来る人が、まだ空いている席の中で、それぞれ一番仲のいい人の隣に着席していくと、最後にはあなたの席の周りに空白ができてしまう…。
仕事やサークルなどのオフィシャルな場では仲良く話していたとしても、プライベートでまで話したくないと思われてしまえばそうなります。
ふだんから誰とも仲良くせず、当たり障りない付き合いをしていると、こういう状況に陥りがちです。
話の輪に入れなければ、聞き役にすらなれない
無情にもあなたが孤立したまま飲み会はスタートします。
あなたは盛り上がっているテーブルにすり寄って、輪の隅っこから顔を出します。が、客観的に見て、あなただけがいま一歩入り込めていないことは明白。
プロ野球の優勝の胴上げで、輪に入り損ねて所在なさげにしている選手がまれにいますけど、あんな感じになってしまいます。
あなたが輪に入り損ねている一方、乾杯に遅れてきた話の上手な人は、会話の流れをつかまえてツッコミを入れたり、同じ話題で話を被せるなどして、あっという間に輪の中に溶け込んでいきます。
ますます、あなたは居場所を失います。
いっそのこと、ふだん話さない人と話してみる場、と割り切ることが大切
仲のいい人と話す場、と考えると、友達のいない人はますます話せなくなるので、発想を逆転させたほうが良いです。
飲み会では、むしろ、ふだん接点のない人に挨拶をして話しかけにいくべきです。
中途半端に接点のある人とは、ふだんの会話の中で「この人とはそんなに仲良くなれないな」と見切りをつけられて、すでに一線を引かれてしまっているので、飲み会の場で話しかけに行くと迷惑がられることもあります(直接そうは言われませんが)。
ふだんは全然話さない人とのほうが、変な先入観も持たれていないので、かえって話しやすく感じられるはずです。
自分から話せない人は、話題の中心となる人の正面をキープしにいこう
とは言え、面識のない人に自分から話しかけに行くのはハードルが高い。
そんな方には、消極的ではありますが、話題の中心になる人の正面に近い場所を取りに行くことをお勧めします。
たとえば一つの横長のテーブルに10名座れる席があったとしましょうか。
ときには10名が一つの話題を共有することもあれば、4名・3名・3名に分かれて場が盛り上がるケースもあります。これは時間の流れとともに、めまぐるしく入れ替わります。
誰かがトイレで席をたったり、他の人が割り込んできたり、一つの話が落ち着いたタイミングだったりで、この構成は変化することが多いです。
そのときに、話の苦手な人は、4・1・5とかで孤立しちゃうんですよね。
しかし、話題の中心になる人のそばにさえいれば、輪に入りやすくなります。話題の中心から遠ざかれば遠ざかるほど、輪から外れる可能性は高くなります。
上記の4・1・5のパターンは、テーブルの両サイドに、話題の中心となる人がいる場合に起こります。みんなが中心となる人の方を向くので、テーブルの真ん中にいるあなたに、みんなが背を向けてしまうのです。
大人数の飲み会はサッカー、少人数の飲み会は野球
大人数の飲み会では、めまぐるしく状況が入れ替わり、自分で場のイニシアチブを握ってアピールしていかないと話に加わることができません。
ボールを触っている時間の長い人と、短い人の格差が大きくなります。
一方、少人数の飲み会は、野球のように黙っていても、自分の打席がちゃんと回ってきます。1番打者と9番打者でも、立てる打席の数は1打席くらいしか変わりません。
冒頭では、少人数の飲み会は、あなたと話したい人がいるから話しやすいと書きましたが、実はまったくの初対面であっても、大人数の飲み会よりも遥かに話しやすいと感じるはずです。
少人数の飲み会では、わざわざ「人の気を惹く」必要はありません。
誰もが輪の中で注目を受ける存在でいられますから、話さえ普通にできれば積極性やアピール力はなくても場は盛り上がるのです。
大人数の飲み会は、参加してても参加してなくても、たぶん気づかれない
ここまで色々書いてきましたが、究極の対処法はこれでしょうね。
不参加。
みんなお酒を飲むので、どうせ誰が来ていて誰が来ていなかったのか、そんなに事細かには覚えていません。
ですので、自分が対応できそうな人数の飲み会のみ参加して、それ以上の大規模な飲み会はスルーするというのも、ひとつのやり方ではないかと思います。
後日なにか言われても、「あれ?参加してましたけどね~」と言っておけば、言われた方は「あれ?そうだっけ??」となるはずです。何か言われても、飲み過ぎてあまり覚えてないと言っておけば、大体何とかなります。
出席確認をするくらい、よほど幹事がきっちり屋さんでなければ、まぁ誰も気づかないでしょう。そもそも、あなたの影が薄いからこそ、こんな状況になっているわけですからね(笑)そこは逆手にとりましょう。
*
最近の若い子を見ていると、だんだん「飲み会=強制参加」の雰囲気が薄れてきていると感じます。
大規模飲み会が苦手な人にとっては、どんどん生き易い社会になってきているような気がします。いい傾向です。
全国の飲み会嫌いのみなさま、もう少しだけ頑張りましょう。
僕たちの時代は着実に近づいてきていますよ(`・ω・´)