「お金のために働いてます!」「こいつはもう伸びないな…」。←この風潮はなに?
営業マンって何が楽しいんですかね。
電話を1日に100件以上かけて、飛び込み営業して。
だからたまに営業マンに質問するんです。
「なにをモチベーションに働いてるの?」
って。
聞くと、色んな答えが返ってきます。
「業界の常識を変えたいんです!」
「ビジネスマンとしてスキルを高めたいんです!」
「人の役に立ちたいんです!」
ふむふむ。
なるほどですね。
みんな意識が高いです。
でもたまに、こういう人もいます。
「お金のためです!」
うん、正直でよろしい!
…しかし、世の中には、こういう答えをする人を嫌う人種が一定数います。
「あぁ、お金のためか、あいつはこの辺で頭打ちかなあ」
「どこで本質に気づくかだねえ」
「採用したのは失敗だったかも…」
モチベーションについて、正直に答えたその可哀想な営業マンは、知らないうちに上司や先輩たちから低評価をくだされてしまいます。
可哀想に…(´;ω;`)ブワッ
なぜ「お金のために働く人」は嫌われるの?
日本人に、嫌儲思想があることも理由の一つですね。
妬みも半分ありそうですが、お金稼ぎは卑しいことであると思われています。
でも本当の理由は別にありそうです。
特にサラリーマンの場合は。
実態はこうではないでしょうか。
⇒「お金のために働いてます!」
⇒(うちの会社では、これ以上そんなに給与は伸びない)
⇒(だから近いうちにコイツは会社を辞めるだろう)
⇒「(会社視点でみると)こいつはもう伸びないな…(´・ω・`)」
お金のために働く人というのは、入社当初はいいけど、成果を上げ始めると徐々にコントロールが効かなくなる人材だと思われているのではないでしょうか。
転職理由が「年収アップ」の人は、どんなに優秀でも採用しない、という経営者がいた
聞くと、こういうことらしい。
「年収アップのために転職する人は、どうせまた転職していくでしょ。仕事を覚えて慣れたころにいなくなるんじゃ意味がない」
「出世させれば給与はあがるのでは?」
「その人だけを一気に引き上げたら、他の人のモチベーションが下がるんですよ。それに出世させたら、その肩書と年収を踏み台にして結局よそに転職しますよ、そういう人は」
……なるほどなぁ。
一人を生かすために残り全員を殺すことになる、と考えるのですね。企業は。
「スピード出世させる人」>「その人以下の全社員」
という状況にでもならない限り、中途入社した人を一気に引き上げるわけにはいかないのです。
そんな世の中だから、サラリーマンの多くは本当はお金の話をしたいけど、建前は、「やりがい」や「スキル」と言うしかなくなります。
だから間に入って交渉してくれるエージェントが流行るんでしょうね。
堂々と給与交渉できますから。