ソシャゲの登場で、好きな作品を遊びつくせなくなった。
「ファイナルファンタジーXV - 新たなる王国」のCMを見ててふと思った。
正確にはCMを見たというより、インストールしてプレイしてみて思ったことなんだけど。
ファイナルファンタジーXV - 新たなる王国っていうのは、ファイナルファンタジーの名前を冠してはいるが、実態は「モバスト」という、シュワルツネッガーがコマーシャルに出ていた箱庭系戦争ゲームのコピーゲームだ。
同じメーカーが外見だけファイナルファンタジー仕様に変えてリリースしたんだろう。
モバストを知らない人は、三國無双にガンダム版とかワンピース版とかゼルダ版があるのと同じようなものだと理解してもらえれば、分かり易いと思う。
モバストは、以前にLINEコイン欲しさにちょっとだけプレイしたことがあったけれど、個人的にあまり好きではないゲームだ。
「ファイナルファンタジーか、懐かしいな」なんて思いつつ僕はダウンロードして、そして速攻アンインストールした。
なんだモバストかよと思った。とんだ駄作だこれは。
好きな作品をちゃんとコンプリートできていますか?
本題に入るが、最近「ソシャゲの登場で、好きな作品を遊びつくせなくなった。」と感じている。
この場合の遊びつくすとは、ゲームクリアでもアイテムやCGを全部集めることでもない。
その作品にまつわるあらゆるものを、コレクションするなり、プレイするなり、読むなりできていますか?
という問いである。
ソシャゲへの抵抗感とオタク魂のせめぎ合い
かつての名作タイトルが課金ゲーとしてリリースされることに、僕は失望を感じずにはいられない。
ドラクエしかり、ファイナルファンタジーしかり、テイルズしかり。
Fate/Grand Orderが個人的にはもっともがっかり感あるが…。
ソシャゲになると「コンプリート」が激烈に難易度高くなるんだよなぁ。
ファンなら、そのゲームを芯までしゃぶりつくしたいと思うものだけど、課金型のゲームだと、全部しゃぶりつくすのに数十万は最低かかる。
当時パッケージのゲームソフトが高くても1万円そこそこだったことを思えば、これは異常なインフレと言わざるを得ない。
ソシャゲで1万円といえばガチャ20回程度のもので、ゲームにもよるがSSR(最上級のURよりもワンランク下のレア)が1個手に入るかどうかくらいの金額でしかない。
関連商品、出すぎじゃね?
Amazonとかで検索すると、もはや絶望しかない。
叶姉妹のように、ビッグサイトごと買えるレベルの財力でもなければ、グッズを買い集めることなど到底できそうにないくらいの商品量だ。
昔はネット販売がなかったので、アニメイトの棚にあるグッズが世界の全てだと思っていたし、マイナーなライトノベルを求めて本屋をハシゴしたりもしていたから、いまと比べれば幽世の感はあるけれど…。それにしてもなぁ。
コンプできないのって相当ストレスだと思うけど、いまの人はそうでもないのかな。
オタク文化を利用する、コンビニエンスストア
コンビニとのコラボもすごい。
儲かるようで、どんどん盛んになっている。
お菓子を買ったらクリファイル。
そして一番くじ。
ラストワン賞とかいう茶番劇。
クリアファイル目当てに普段は売れないお菓子がたくさん売れて、それでいいのか菓子メーカーは。
そのむかしビックリマンチョコが大量に捨てられた話を知らないわけではあるまい。
昔もそうだったと思うけど、いまはあまりに節操がないよね(´・ω・`)
「取れるとこからお金とったろ」感がすごい。
オタクは金がかかると言うけれど…
いまのほうが圧倒的に金がかかるようになっている気がする。
大人になった僕の観測範囲が広がったのか、ITの進歩でいろんなものが買いやすくなってしまったからなのか。
ちかごろはコレクションにキリがなくなったように感じてならない。
作品ごとに限界市場規模のようなものがあって、その市場にある金をすべて吸い尽くすまで、新しいグッズや作品が量産されているかのように感じる。
昔は物足りなさというか、コンプしてしまった寂しさのようなものがあった気がする。
ファンが皆楽しんでいるなら良いのだけど、さすがにここまで加熱すると、ついてくのがちょっとしんどいんじゃないかと、僕なんかは思う。