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【企業選びの軸】憧れの先輩がいる会社に、入社してはいけない。

就活ではサル山のボスになれ!

自己分析をしよう。

企業研究をしよう。

就職活動が始まると真っ先に言われるのはこの2つ。

 

そして、しばらく活動が進んでいくと次に聞こえてくるのが「企業選びの軸を見つけよう」という言葉。

 

この「企業選びの軸」は、学生さんによって様々あります。

社会に貢献できる仕事、食に関わる仕事、海外勤務できる仕事、成長できる仕事、女性が活躍できる仕事…etc

 

これらの「軸」でピンとくる企業に出会えた人はラッキー。頑張って就職活動を続けてください。

でも、「どうにもイマイチしっくりこない」。「自分なりの企業を選ぶ軸が見つけられない」。

そんな学生さんに一つ、まったく角度の違う視点を提供させていただきます。

その会社に入ったら、自分は半分より上になるか下になるか、という軸

「鶏口牛後」という中国の故事をご存知でしょうか。

国語の時間に習う方も多いと思います。牛のお尻になるより、鶏のくちばしになりなさい、という教えです。

 

就活に置き換えるならば、大手企業や就活人気企業で末端社員として働くより、中小企業でもよいから幹部候補として重用してもらえる環境のほうが望ましい、といったところでしょうか。

 

社会に出たことがない方でも、何となくイメージはつくと思います。

大手企業で優秀な同期に囲まれて萎縮してしまうくらいなら、中堅企業で期待の若手社員として、注目を浴びる環境のほうがモチベーションが保ちやすい人もいるということです。

 

憧れの先輩は、後に手ごわいライバルになると心得よ

内定者インタビューで、入社理由の一つに「先輩が魅力的に感じたから」といった答えがよく挙がります。

魅力に感じる先輩がいるのは、一般的な考えでいえば良いことです。目標になる人がいると仕事のモチベーションになりますし、その人をロールモデルにすることで自分のキャリアデザインが描きやすくもなります。

 

ただ、その優秀な先輩は、あなたのライバルにもなることを忘れてはいけません。

 

人間というのは恐ろしい生き物で、面と向かって小一時間も話せば、その人物が自分と比較してどの程度、格上か格下かを察してしまうものです。

 

先輩とは年齢が違うので能力差があるのは当然ですが、たとえば自分がその人の年齢になったときに、同じレベルまで行けるかどうか逆算したらどうでしょうか。

 

想像もつかないくらいに差を感じたとしたら、あなたのポテンシャルがその企業の基準を満たしていない可能性があります。社内でのし上がれるか、という観点で言えば黄色信号が出ていると言えるでしょうね。

 

 

 

大手の肩書と役職の肩書、どっちが大事?

たとえばMARCHクラスの大学に通うA君。

大手企業に入社すれば世間体はとても良いでしょう。親も喜びます。異性からの反応も良いでしょうね。誇らしい気持ちになります。

朝、出勤しているときに周囲のサラリーマンを見て、優越感すら感じるかもしれません。

 

しかし一方で、あなたの同期には早慶クラス以上の学生もたくさんいるはず。残念ながら、彼ら彼女らはあなたより優秀である確率は高い。易々と勝てる相手ではありません。

 

しかし、出世をしていくためには、そんな優秀な同期の中で、キラリと光る存在感を示し続けていかねばならないのです。

 

できなければ、あなたに来るチャンスボールは徐々に減っていくことでしょう。やりがいのある仕事を任される機会は減っていき、自分の存在意義を感じることはできなくなっていきます。

そうなれば当然、出世の速度も鈍ります。

 

ところが、あなたが中堅企業に入れば話は違ってきます。

MARCHクラスの学生は即幹部候補でしょう。期待の新人という扱いであれば、チャンスは優先的にあなたに回ってきます。良い経験をバンバンさせてもらえるのです。

 

結果、成長します。成長するから出世の速度も速いです。そうでなくとも長年勤めあげることで、着実に出世はできるでしょう。あなたは社内で「デキル人」と認識されます。仕事ができる上に役職もついてくれば、会社での居心地も良くなります。

 

大企業に入っても、7割の人は一生、平社員でおわる

無理して滑り込みで大企業に入っても、出世競争に勝てなければ、ずーっと平社員です。管理されるサラリーマン生活で一生を終えます。

 

とはいっても大企業であれば、平社員でも給与はそこそこもらえます。世間一般よりは良い暮らしができます。中堅企業のMgrクラスの給与はもらえるでしょう。何不自由ない生活です。

 

大手企業に入社することは、何だかんだ言ってもメリットが多い。間違いなく、就活の正解の一つでしょう。それに、競争を勝ち抜いて出世できる可能性だってあります。

あなたがどんな社会人生活を送りたいかによっては、やっぱり大企業への入社は魅力的な選択肢なのです。

 

ようは、承認欲求をどこで満たしたいか?

どんなに冴えない平社員でも、会社の外に一歩でれば、大企業の正社員という肩書が光り輝きます。

そこに満足できるならば、あなたは大手企業が向いています。満足のいく人生がおくれるアベレージは高くなるでしょう。

 

しかし、自分が中心になって先頭にたって物事を進めたいタイプの人。常に注目されてチヤホヤされていたい人にとっては、大企業は諸刃の剣です。

大成功すればメディア露出も含めて大注目の可能性がありますが、出世コースに乗り損ねて平社員のままだと、社内で承認欲求が満たされることは極めて少なくなります。

 

街ゆくサラリーマンとの比較で自己満足するしかなくなるのです。この惨めな(と、あなたは感じるはず)状況に堪えられますか?

 

人は何らかの形で承認欲求が満たされなければ心が病んでしまいます。

ただし、それが仕事である必要はありません。ある人は家族の存在によって満たします。ある人は趣味によって満たします。仕事は仕事、と割り切れる自信のある方は問題ないのです。

 

ただそうでない方は、その会社で自分は活躍できるだろうか、と立ち止まって冷静に考えてみることも大切です。実力以上の企業から内定をもらえてしまう売手市場のいまだからこそ、この視点は必要です。

 

ちょっと消極的な発想ではありますが、自分の性格とよく相談して身の振り方を考えたほうが、幸せで納得感のある社会人生活をおくれる確率は高いはずです。

 

 

 

とはいえ、社会に出てから急成長する人もいる

ここまでお伝えしたのは、不安定な日本社会のなかで生き残るための一つの考え方にすぎません。

自分の入社できる限界の高さの企業に滑り込んで、そこから猛勉強してのし上がることはもちろん可能です。

社会人になって、急に伸びる人がいることも事実です。

 

ただ、こんなご時世ですから、すべての人が「攻め」を選択する必要はないとも思います。

世の中に流れている就活論の多くは「攻めの就活」の方法です。攻めの就活が合わないと感じる方がいるならば、今回ご紹介したような消去法の企業の選び方をしてみても良いのではないでしょうか。

 

守りの就活をすることもまた人生ですし、それはそれで勇気のいる立派な決断だと感じます。

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