戦場のヴァルキュリア4 感想。
ここ最近、戦場のヴァルキュリア4を遊んでいました。
初期作品を遊んでから数年来のヴァルキュリアです。
新しい要素は増えていたものの、基本的な操作やルールは変わっていなかったので、説明書を見るまでもなくゲームに入っていくことができました。
部隊の展開がスムーズになり、戦略の幅が広がった。
装甲車に仲間を載せて運んだり、指揮官がほかの兵士を引き連れて一緒に移動させたり。
フィールド上をこれまで以上にスピーディーに部隊展開できる仕組みが導入されていました。
あと、戦車が消費するコマンドポイント(行動力)の消費が、以前は1回の行動で歩兵2回分を消費していたのが、今回は歩兵と同じ1ポイント消費になっていたのも大きな違いでした。
初期作品のときは、戦車の行動コストが重たくて、戦車は初期出撃位置から一歩も動かず戦闘終了することも多々あったのですが、今回はむしろ戦車が大活躍でした。
敵の戦車の後ろに回り込んで、すばやく敵戦車を沈黙させたり、敵の機銃掃射の盾として使ったり。
1ターンの間にできることが、ものすごく増えた感じです。
装甲車に対戦車兵と他の兵種を載せてから戦場を突っ切って、背後から敵部隊を強襲するのは、なかなかに爽快でした。
断章により、サブキャラクターへの愛着がUP
主要メンバー以外の兵士にも、オリジナルエピソードと攻略ステージが用意されています。
単純にステージ数が増えて遊びごたえが増すのが嬉しいし、各キャラクターへの愛着が増すのも良かったと思います。
自分が操作するキャラクターに思い入れがあるほうが、1回1回の操作に熱がこもりますからね。
それに断章は、一定回数以上、そのキャラクターを使用しないとイベントが発生しない仕組みになっています。
見た目などでとっつきづらいキャラクターでも、とりあえず使ってみると、意外に性能が良かったり、エピソードが良くて好きになったりしたこともあったので、よく考えられている仕組みだなぁと感じました。
ゲームバランスが絶妙
局所的にはバランス崩壊している部分もありながら、トータルでは非常にバランスがとれていると感じます。
例えば、狙撃兵と新ユニットの擲弾兵は、はっきり言って攻撃性能が高すぎるんですね。
超遠距離から敵を狙い撃ちできるうえに、命中率も高い。特に狙撃手。
でも、逆に接近されるとほぼ間違いなく1発でやられます。
遠距離から狙撃されたり擲弾を食らうとこれまた1発で即死します。
移動距離も短く動きも緩慢です。偵察兵の視界に入ると、撃たれてすぐ瀕死状態になります。
兵種同士でちゃんとジャンケンが成立しているので、バランスよく兵種を配置しなければ、スムーズに攻略できないようになっています。
ほんと上手いことできてると感心です。
とはいえ、オーダーを使うことである程度のごり押しプレイができるようになっているのも初期作品同様でしたね。
オーダーを使用すると歩兵で戦車を倒せるのが初期作品では凶悪に感じましたが、今回は味方戦車の性能が高いので、そこまでバランスを壊している感じはしませんでした。
強いて言うなら、攻略ターンの短さを求められるゲーム仕様は、できればやめてもらいたいなぁと思うこともありました。
早いターンで攻略しようとすると、無駄を削って常に最適解を追い求めていかないといけなくなるので、それによって戦術の幅が狭められているような感覚になるんですよね。。。
ラズは最後まで使いたかったな…
ラズの死がけっこう驚きでした。
初期作品でも主人公の妹が亡くなりましたが、プレイアブルなメインキャラクターが死亡するというのは予想外でした。
これ賛否あると思うんだよなぁ。
個人的には、ラズを救出できるシナリオを作っておいて欲しかった。
短いターンでクリアできた場合は救える設定にして欲しかったです。
ただし、大事な仲間を犠牲にしてでも帝国の首都に進むのだという、クロードの指揮官としての決意を表現するうえでは、シナリオ上、必要な試練であったことも確か。痛しかゆしですなぁ(´・ω・`)
クリア後のおまけ要素が充実
あと遊撃戦闘のステージ追加が良かったです。
Sランクでクリアしようとすると、けっこう高難易度のステージが多くて楽しめました。
武器やレベルの強化上限があがるのも、地味ながらやりがいがあります。
クリア前7:クリア後3くらいで、クリア後からもかなり時間がかかった気がしています。
発売してから中古に流れるまでのタイムラグをいかに作るか、そのためにやってるんじゃないかとすら思うほどでした。
個人的には大満足の戦場のヴァルキュリア4でしたが、僕の場合はあくまで「1」との比較なので、「2」「3」もプレイしている人からすると、育成やステージ数などで物足りなさを感じる人がいるかもしれませんね。
情報見てたら2と3もやりたくなってきたけどPSPか…。