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「上司が常に正しい」のは、僕たちの仕事の大半がアバウトなものだから。

上司の言うことは絶対。

上司の言うことは常に正しい。

 

みたいな論法を、社会に出るとけっこう耳にするわけですが、僕は長年この論がどうも苦手で、全然納得できないなぁーと思っていました。

 

でも、最近なんとなく分かるようになってきました。

率先して納得はしたくないですけど、分かるな、という所まではきました。

 

というのも、仕事の成否にはそもそも、正しいとか正しくないとか、全然関係ないんですよね(´・ω・`)

 

たとえば職人さんの手仕事には厳密な手順や基準があり、それを緻密に再現することで高品質を生み出していますが、普通の人が手掛ける仕事って、きっと、そんなに精密ではありません。

 

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極論、過程なんてどうでも良くって、最後にお客さんが「YES」と言えば、それでOKになる仕事がほとんどだと思います。

 

飲食店だったら、途中でオーダーミスがあったとしても、うまくカバーして最終的にお客さんが満足して店を出られたらそれで十分マル、になると思うんですね(少なくともお客としての自分の価値はそうです)。

 

営業も最後に契約さえ取れれば、過程はそんなに重要視されないことが多いかと思います。

 

上司が、手段Aを選ぼうがBを選ぼうがCを選ぼうが、どれを選らんだとしても、結局うまくいく程度のゆるい仕事が、世の中の大半ではないでしょうか。

 

景気のいいときに株を買えば、銘柄の選定を一生懸命しなくてもまぁ高確率で儲かっちゃうじゃないですか。あんな感じです。

針の穴を通すような、少しズレただけで取引がご破算になるような仕事って、そう多くはないはずです。

 

よく、上司の仕事は責任を取ることだ、なーんてことを言われますが、あれは本当にそうで、結局、ほとんどの仕事は過程をどうしようが、関わった人たちが一生懸命やればそこそこ上手くいく。

だから、とりあえず決断して前に進める人さえいれば、それで十分なのです、きっと。

 

もちろん、手段A、B、Cの中から、高確率で効率の良い道筋を選べる優秀な上司もいるのでしょう。

ですが、仕事は成否がとりあえず大事で、成功の精度は後回しになるものですから、会社全体で言えば、その程度の優劣は優劣にならないのだろうと思います。

 

ひょっとしたら「上司も間違うことがある」と思い込んでいるから、「正しい」「正しくない」という論争が巻き起こるのかもしれませんね。

 

そもそも、上司が間違うことは稀です。それは上司が特別優秀なのではなく、僕たちの扱う仕事が、そこまで精密な判断を要するものではないからです。

それなりに妥当な手段で実行できれば、"大抵は""それなりに"上手くいきます。

 

だからこそ、平凡な人たちが普通に働ける世の中になっているのだと思います。

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