リクナビ2017のテレビCMに隠された、就活生へのメッセージが胸熱。
なんか久々にリクルートがいいこと言ってくれた気がする。
個人的にうれしい。
何かっていうと、リクナビ2017のテレビCMだ。
CMには、21歳の女優「川口春奈さん」が就活生に扮して登場。
BGMにはブラスバンドが演奏するSEKAI NO OWARIの「RPG」が流れる。
そしてCMのキャッチコピーは、
ひとりじゃない。
RPGの歌詞の中にも、「僕らはもう一人じゃない」というフレーズが登場する。SEKAI NO OWARIが若い子に人気であることもあるけれど、「ひとりじゃない。」というフレーズが合致したことも、RPGが選ばれた理由だろうな。
でも、改めてRPGの歌詞を読んで、偶然なのか奇跡なのか、その歌詞があまりにも就活生に向けたエールすぎることに驚いた。
この日のために作られた曲なのではないかと錯覚するほどに、就活生にピッタリなメッセージが歌詞には込められている。
歌詞の一節にこんなのがある。
「方法」という悪魔に憑りつかれないで
「目的」という大事なものを思い出して
そして、こんなフレーズも。
「世間」という悪魔に惑わされないで
自分だけが決めた「答」を思い出して
むぅ…。
と思わず唸らされた。
ひとたび就活がスタートすると、世間には、内定取得に関わる方法論が飛び交う。面接を小手先のテクニックの披露宴と錯覚してしまう学生が、毎年続出する。それを先導する詐欺師のような大人がいる。食い物にする企業がある。
リクナビは、そんな就活生たちに「目的」という大事なものを思い出して、と言っている。リクナビなんて所詮ツールだ。君たちはツールを活用して、自分たちの目的、すてきな企業との出会いに一生懸命になればいいと。
大手企業だ、商社だ、銀行だ、メーカーだ。ブラック企業は避けろ。周囲の大人がいろんな価値観を押し付けてくる。周りのライバルたちの動向に一喜一憂する。メディアも就活を煽る。当事者不在で無責任な論が展開される。
自分は何に興味があるのか。
自分はどんな大人になりたいのか。
自分は社会に出て何をしたいのか。
自分はどんな人生を歩みたいのか。
世間の評価はどうでもいい。
就活の答えは誰かに教えてもらうものじゃない。
ましてや他人に決められるものでもない。
自分だけが決めた「答」を思い出して、進め。
でも、自分で決めて決断するのは、辛い。
周囲の言葉を跳ね除けて、自分の信じる道を行くのは、勇気がいる。
社会に向かって一歩踏み出さんとする就活生にとって、
就職活動は、ときに孤独だ。
だからこそ、リクナビは就活生たちにエールを送る。
ひとりじゃない。
と。
*
ちょっとリクルートの肩を持ちすぎだろうか。
でも、ぼくは、2017年度のリクナビキャンペーンは、リクルートの良い意味で青臭い、とっても良いところが現れたキャンペーンだと思った。
ナビサイト自体の是非は、実際にサイトを利用した就活生が決めればいいと思う。
とっても間接的ではあるけれど、就活に仕事で関わる人間の一人として、就活生のみなさんが、出逢えて本当によかったと思える、すてきな一社に巡り合えることを願います。