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自分の才能を信じるためには、他人の才能も信じなくてはならない。

休日はいいですね。

いやな上司から解放され、使えない部下の顔を見ることもない。

こんな時間が永遠に続けばいいのに。

 

そんな会社イヤイヤ病にかかっている方に、ぜひお勧めしたい自己啓発本、もといビジネス書があります。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

「さぁ、才能に目覚めよう」

という本です。

 

これほどまでに啓発しすぎな本のタイトルも珍しい。 ちなみに「才能」と書いて「じぶん」とルビがふられています。 自己啓発度MAXですね (´Д`)

 

そうとうな意識の高まりがなければ手に取りそうにない本ですが、実はこれが売れに売れています。数十万部売れとるらしい。

あなたの知り合いにも、すでに才能に目覚めちゃっている人がいるかもしれません。

 

※本をすでにご存じの方は「才能に目覚めると、人に優しくなれる」の項目からお読みください。

 

ただの自己啓発本ではない

「さあ、才能に目覚めよう」は、ただの自己啓発本じゃありません。

 

なぜなら本よりも一緒についてくるアクセスコードが重要なんです。 このアクセスコードで「ストレングス・ファインダー」という能力診断テストをWEB受験できます。むしろこちらが本体で、本はその解説書という位置づけ。

 

人によるかもしれませんが、ぼく個人としては本を読む前に受験したほうが、ありのままの結果が得られると思います。先に解説を読んでしまうと、「自分はこうありたい」という想いから、テストの回答が歪んでしまう可能性がありますので。

 

人の才能は、34種類に分類できる。

本書では人の才能を34種類に分類しています。

アレンジ、運命思考、回復志向、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向

 

だいたい言葉の意味から想像できる特性だと思っていただいて結構です。遠からずだと思います。

 

テストによって、この34種類の中からその人に最もよく表れている性質の上位5つが導き出されます。 この組み合わせが、その人の個性(才能)になるというわけです。

 

才能に目覚めると、人に優しくなれる

さて、ようやく本題です。

ストレングス・ファインダーの有用性や自己啓発性については、日本でブームの火付け役となった勝間和代さんをはじめ、方々で語り尽くされているので耳にしたことくらいはある方も多いのではないでしょうか。

 

ぼくがストレングス・ファインダーを受け、解説本を読んで一番変わったのは、以前に比べて「他人に優しくなった」ということです(ぼくが読んだのは何年も前です)。

 

当時、ジャックナイフのような人間性の欠片もなかったぼくが、他人の存在を認め協調できるようになったのは、間違いなくこの本のおかげです。

 

こんな風によいしょすると何かの信仰のようで気味が悪いかもしれませんが、いまから自分なりにその理由を言葉にしてみようと思います。

 

自分と他人との違いを、改めて客観視できた

すべて書くのは抵抗があるので一つだけ公表すると、34種類の才能の中で、ぼくは戦略性が優位でした。

 

戦略性の特徴について、本文より引用(一部、読みやすく改変)すると、

 

  • いろいろなものが乱雑にある中から、最終目的に合った最善の道筋を発見することができる
  • 他の人には単に複雑さとしか見えないときでも、この資質によってパターンが見える
  • 選択肢のシナリオを想像し、「こうなったらどうなる?」「では、こうなったら?」と自問し、先を読むことができる
  • 障害を正確に予測して、行き止まりや抵抗を受ける道を排除。自分の進むべき道筋にたどり着くまで選択と切り捨てのシミュレーションを繰り返し、その結果(戦略)を武器として先に進んでいく。
  • これは学習できるスキルではなく、物事に対する特殊な捉え方である。

 

こんな感じ。

本の中では、こんなような解説が資質の数だけ(×34個)書かれています。資質にまつわる、様々な職業についている人の実例のエピソードも添えられています。

 

ちなみにストレングス・ファインダーは、30年かけて200万人の人に聞き取り調査したデータをもとに作られた診断テストらしいですね。

 

とまぁテストの信憑性はともかく、戦略性の解説文を読んだとき、ぼくはドキッとしました。思い当るフシがありすぎましたね。

 

たとえばミーティングをしているとき、いま向かおうとしている方向が最悪の結果を招くことが自明にも関わらず、メンバーから「やってみなければ分からない」と反発を受けることがよくありました。

 

上司からは、やる前からあきらめるな、といった注意もよく受けました。「この会社はダメだ」と判断して退職した会社が、いまのところその数年後にすべて倒産していたりもします。

 

ぼくの中では、その場で議論されていることや直面している状況について「ふつうに考えたらそうなる」レベルの簡単な因果だと理解していたことが、他人にとっては突飛に感じる可能性が高いということです。

 

この考えに至ってからは、自分でくどいと思うくらいに、考えについての根拠や背景について説明するようにしました。結果、驚くほど仕事がうまくいくようになりました。

 

ビジネスに正解はない、などという正論ではなく、同じ条件化でも人により導き出す結論はまったく異なることを、ストレングス・ファインダーという新しい文脈を得ることで、自分に腹落ちさせることができたのです。

 

ここでは公表しませんが、残り4つの強みについても、いまの自分自身の仕事の助けになるものばかりで、当時、改めて仕事を続けていく励みになったのを覚えています。

 

そして、ストレングス・ファインダーに基づく考え方は、自分を知るだけでなく他人を理解する際にも適応できるのではないかと考えるようになったのです。 

 

「なぜ、この人は私と真逆の考えなのか」を推測する手掛かりになる

WEBテストを受験後、ぼくは真っ先に自分の特性について書かれている項目を読みました。そして、先ほど上に書いたような、個人的な気付きを得ることができました。

 

でも、もしかすると、それ以上に財産になっているのは、残りの29個の強みについてもきちんと読み切ったことかもしれません。

 

おかげで日々の生活の中で、この人はどんな強みを持っているのだろうか、というポジティブなスタンスで人と向き合えるようになりました。「できるorできない」ではなく、「どんなタイプの強みがある人だろうか」という捉え方です。

 

つまり、どんな人にも強みがあることを前提に、接することができるようになったのです。ダメ出しではなくポジ出しの姿勢でコミュニケーションする癖がついたことは、ぼくにとっては大きな学びだったと思います。

 

自分と反対意見の人や仕事が全然できない後輩がいたとしても「なぜそういう意見になるのか」、あるいは「なぜぼくから見てこの後輩は仕事ができないように見えてしまうのか」という、これまでになかった視点を得ることができました。

 

以来、人にイライラすることは激減しました。丸くなった、落ち着いた、と言われることも増えました。人との出会いにワクワクできるようにもなったと感じています。

 

自分の才能を信じるためには、他人の才能も信じなくてはならない

どんな診断テストも、当事者がそのテスト結果を信じることができなければ無意味です。そういう意味で、ストレングス・ファインダーはよくできています。

 

ストレングス・ファインダーは、どんな人にも何らかの強みがあるという前提にたって設計されています。優劣をつけるためのテストではありません。強みを発見するためのテストです。

 

ストレングス・ファインダーの結果を受けて、自分にも何らかの強みがあることを信じるためには、他人にも同様に何らかの強みがあることを受け入れる必要があります。でなければ矛盾します。

 

ぼくは自身のテストの結果を見て、この診断を信じたいと思いました。そう感じた瞬間に、ぼくは他人の才能(強み)も受け入れることになったのです。いま振り返れば、この視点を得たことが、後の大きな成長のきっかけになっていたと感じます。

 

ストレングス・ファインダーにばかり焦点が当てられて、書籍がおまけのような扱いを受けている本書ではありますが、自己啓発的な本が苦手なぼくがお勧めしたい、数少ない一冊です。

 

★ちなみにこの本は中古で買うと、アクセスコードが使用済みになっている可能性が高いので、ストレングス・ファインダーを受けてみたい方はご注意ください。 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

  • 作者: トム・ラス,古屋博子
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/04/13
  • メディア: 単行本
 
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