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自分の希望を、遠慮せず公言したほうが叶いやすくなる理由。

とある記事のタイトルを読んだときにハッと思ったこと。

 

日本人は自分の本心をあまり公にはしない。

それが美徳とされている。

 

その理由の1つはこれではないだろうか。

 

希望を伝えると、叶えてあげたいと思わせてしまう

内に秘めたる希望は本人が自助努力で実現すべきものだが、ひとたびその希望が世の中に公表されてしまうと、意味合いが大きく変わってくる。

 

たとえば、事務スタッフのAさんが営業に異動したいと思っているとしよう。

 

心の中でそう思い、陰ながら努力するのであれば問題ないが、上司とのミーティングでAさんが希望を口にした瞬間、世界は変わる。

 

上司は、Aさんが実は営業をやりたいと思っていることを知る。Aさんに十分な能力があり、会社も異動をゆるしてくれるのであれば、ひょっとしたら希望はあっさりと叶うかもしれない。

 

でも、そうでなかった場合。上司は希望にそえない状況に対してストレスを感じる。これまでお願いしていた事務の仕事をお願いすることに、申し訳なさを感じるかもしれない。

 

「いや、部下が異動の希望を出すのは自然な行動だ。いいじゃないか」。

という意見があるのはわかる。わかるのだが、事務員が希望を口にすることで上司の認識が変化したことは疑いようのない事実だ。

 

上司の未来の行動は大きく変わった。

口から出た願望が、他人の未来を捻じ曲げた瞬間だ。

 

人には希望や期待に応えたいという欲求がある。希望をみだりに口にする行為は、その心理的な死角を突いた意識の略奪のようにも思える。大げさだろうか。

 

希望は、聞かされた相手の運命を捻じ曲げる

世の中にはゼロサムの事柄も多い。だから希望を口にするのは、時に心理的な予約でありマウンティングであり、相手をブロックする縄張り争いのようでもある。

 

たとえば仲間内で、最初に「〇〇さんのことが好き!」と誰かが宣言すると、ほかの人は手を出してはいけないような気分になるのはまさにそれ。

 

希望を聞いた側は、その希望が叶えられることを無意識に望んでしまう。

だから、希望は口にした方が叶いやすい。勝ち組になりたい人は、遠慮せずどんどん希望を口にすべきだ。

 

でも、希望をすぐ口にする人からは遠ざかっていく人たちも多い。

なぜなら、叶えられない希望や叶えると自分に不利益のある希望について、人は聞きたくないと思うだろうから。

 

(相手のために)叶えたい気持ちと(自分のために)叶えたくない気持ちが同時にある状態はストレスになる。具体的には、寝たきりの介護などがそうだろう。

 

両親の「他人に面倒をみられたくない」という希望を受け取った子供は、介護にともなう離職や時間の拘束、人生設計の崩壊などの現実と向き合い、そうありたくない自らの希望と相反する状況に苦悩する。

 

だから多くの両親は、子供に「世話してほしい」とは言わない。口から出た願望が、子供の人生を狂わせてしまうことが分かっているからだ。

 

希望は口から出た瞬間、とんでもない影響力を発揮する。言葉を聞いた誰かを、希望の実現に向けて動かそうという力が働く。

 

安易に希望を口にする人が非難されるのは、みんなが無意識に「希望」の持つ影響力を理解しているからかもしれない。

 

あなたの希望は、みんなが叶えたいと思える希望だろうか。

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