マクドナルドのマニフェストは、財源の負担を国民に強いていた。
祝・公約実現! 第1回マクドナルド総選挙 1位と2位のバーガーのお得な公約実現メニューが期間限定発売!
マクドナルドの総選挙が終わった。
ダブルチーズバーガーとてりやきマックバーガーの2大政党の勝利という、下馬評通りの結果となった。
マックの選挙は比例代表制ではないので、いわゆる死票が多い。1回戦から数えると、半分以上の投票が死票となっている。
これでは真の意味で国民の意見が反映されているとは言い難い。
特にビッグマックの死票がやばい。
1回戦では、
ダブルチーズバーガー:32,729,478票(Aブロック)
ビッグマック:31,450,714票(Aブロック)
てりやきマックバーガー:29,058,074票(Bブロック)
という結果で、ビッグマックのほうが票数は大いにも関わらず、Bブロックのてりやきマックバーガーが最終決戦に進むことになってしまっている。
ビッグマック大好きなぼくにとっては、残念な結果となった。
ちなみに、ぼくは面白そうという理由でダブルクォーターパウンダーチーズ候補に投票したが、票田となる低所得層・中間層の支持を得ることができず、応援も空しくあえなく早々に落選が決定的となってしまった。
かくして選挙は、バリューランチでも定番の両候補「ダブルチーズバーガー」と「てりやきマックバーガー」の勝利に終わった。
低所得層・中間層の大勝利である。
と思っていたら、そうでもなかった。
マクドナルドの、国民(低所得層)を無視したマニフェスト実行に、怒り心頭
選挙が終わって、いよいよ選挙公約が実行されると言う。
ダブルチーズバーガーはパティが3枚でチーズも3枚になる。
てりやきマックバーガーはパティが2枚となる。
ダブルクォーターパウンダーチーズを応援していたぼくだが、それはそれとして、マニフェストの恩恵にあずかろうと意気揚々とマックに向かった。
いまごろは、勝利を祝う支持者たちでごったがえしているだろうと、行列覚悟だったのだが、店頭はいつも通りのそれなりの賑わいである。どうしたことか。
メニューを見て、その理由はすぐに分かった。
問題は、マニフェスト実行メニューの値段にある。
なんとバリューランチには、マニフェストが適用されないのである!!
つまりクーポン未使用の馬鹿正直なレギュラー価格に対して、マニフェストのパティ増量サービスが適用されているに過ぎないのだ。
これではいつもの単なる単価アップ施策にすぎず、国民の負担が軽減されることにはならない。「国民の生活が第一」「希望が、ゆきわたる国へ」ではなかったのか。
そういえば今回の選挙では、選挙期間中、マニフェスト実行のための財源をどうするかについての議論がまったくなされていなかった。
我々国民は、調子のいい演説にまんまと乗せられてしまったのである。
「祝!公約実現」のシールが憎らしい。
この小粋な演出ために、わざわざ特性の包み紙と金ぴかシールという箱物に我々国民の血税が注ぎ込まれているのだ。
いつもより1.5倍のボリュームがある、トリプルチーズバーガーにかぶりつきながら思う。
我々は、忘れられた国民なのだ。
バーガー1個60円の貧民ファーストだった、偉大なマクドナルドの時代が懐かしい。