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グルメ雑誌は、ちゃんと読者目線で取材しろ!

グルメ雑誌の体たらくが酷い。

彼らは自分の足で情報を稼ぐことをせず、なじみの店主たちとベッタリヌルヌルな関係を築いて、お決まりの店をローテーションして紙面を回している。

手あかのついた店を「〇〇特集」と、切り口を変えて再利用してばかり

この店も、あの店も、ぜんぶどっかで紹介されてるの見たことあるぞ。

えっ、いまさらこの店を載せる?予約でいっぱいだから、紹介されてたって、どうせ入れないじゃん。

初見の店は、ビール会社のタイアップ記事で紹介されてる店だけだ…。

 

バル特集、立ち飲み特集、餃子特集、〇〇(地域)特集…etc

切り口は違うが、掲載されている店はいつもの店ばかりである。

こんなのは、食べログでジャンルを絞って点数順に並べれば、だいたい似たような一覧はすぐに出る。

 

と、こんな話をすると、それは食べログがあるからしょうがないとか、インスタグラムがあるから…とか言い出す人がいる。

 

違う。断じて違うぞ。

原因は、すべて編集者の怠慢にある。

 

グルメ雑誌がしょぼいのは、ネットのせいではない

たしかに、食べログやインスタグラムの情報は早い。

優良店が新規オープンすると、あっという間に話題になって、1週間以内に予約MUST店化することはよくある。

 

でも、その情報の出所をよ~く観察してみると、実は、数えるほどの少数精鋭たちによってもたらされていることが分かる。

 

365日、毎食が外食じゃねーのか?この人は何者や!?セレブか?仕事してんの?

という外食廃人たちが各エリアごとに数名いるのである。

 

そう。彼らのように人生を外食に捧げていれば、もっとええ情報をゲットして紙面に反映させられるはずなのである。

ようするに取材を怠けているのだ。あるいは熱意がないか。

 

諸事情により100歩ゆずってハードな取材が無理だとしても、インスタでリサーチすればもっと面白くて新しい店は、いくらでも見つけられるはずだ。

そんな手間暇すら惜しんでいるのか、と疑わざるをえない。

 

食べロガーやブロガー、インスタグラマーは、ちゃんと新規店に凸している

彼ら彼女らを尊敬してやまないのは、なじみの店に入り浸らないことだろう。

お気に入りの店は数軒ありつつも、果敢に新規開拓をしていらっしゃる。

 

彼らの提供してくれる情報は活きが良い。

「こんなところに、こんな店があったんだ!」という、まさに目から鱗の、面白いお店を開拓してくれるのだ。雑誌よりも、よほど情報価値があると感じる。

見ていて得した感があるし、実際に、そのお店に訪問することも多い。実用性がある。

 

「客単価」では、店の値段は分からない

雑誌の人たちは、自分の金で飯を食っていないのか、よほど金持ちなのか、飲食店を崇拝しすぎなのかは知らないが、やや金銭感覚が崩壊している。コスパの概念が薄い。

 

お酒をそこそこ嗜む人なら90%以上の人が同意してくれるだろうが、雑誌の実用性を意識するなら、紹介する店の生ビールの価格くらいは、全店必ず書くべきだろう(大衆的なグルメ誌なら)。

ビールの価格はビッグマック指数のようなもので、その店のメニューの相場を推し量る重要な指標となる。

 

よく雑誌に書かれている「客単価」では、食べる量・酒量に個人差があるので、分かりづらいのだ。

 

ネットの有志たちは、その点をちゃんと押さえてくれるから、実際に活用しようと思ったときに、情報としての価値が高く感じられる。

 

「おすすめの一品」なんて、どーでもいい

雑誌だと「食べるべき一品!」とか「必食!」とか言って、1品、2品のメニューをゴリ押ししてくる。

そうじゃない!!と言いたい。

 

俺たちは、メニューをもっと色々見たいんだ。そして、その店のポテンシャルを測りたいんだ。その店の懐の深さを推し量りたいんだよ。

 

注文を受けてから焼く厚揚げがうまいのは分かった。でも、我々は、厚揚げだけ食いにいくわけじゃない。

刺身も頼むし、ポテサラも頼む。ビールも飲む。気が向いたら日本酒にいきたくなるかもしれない。

一品だけ良くても、その店には行かないんだよ。

 

反面、ブロガーたちは、とにかくUPする情報量が多い。

中にはメニュー表を撮影してUPしてくれている人もいて、大変助かる。

その店が自分的にアリかナシか、判断するに十分な情報量を提供してくれている。

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飲食店のように、素人でも取材可能なジャンルは、やっぱもうダメなのかも。

作り手が、ネット民に勝つのをあきらめてる感がある。

 

企業の経営者にインタビューするとか、素人にはできないことをメインに扱う情報誌じゃないと、わざわざお金を出して買うってことにはならないのかもしれない。

 

というのもあるし、本当に好きでやってる人に、仕事だからやってる人は勝てないってことなのだろうな、とも思った。

 

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