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ドラゴンクエストビルダーズ2 感想|ゲーム本編が、壮大なチュートリアルになっている

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 ? Switch

ドラゴンクエストビルダーズ2をプレイしました。

ビルダーズ1は気になっていたけどスルーしてしまったので、2からの参戦です。

DQビルダーズ2は、こんな内容のゲーム

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高台から滑空して移動できるのが爽快です。

まず、世界観はドラクエです。

システムは、いま増えてきているオープンワールドの形式。

ゼルダの伝説ブレス オブ ザ ワイルドとかスカイリムとかそういうのと同じですね。

プレイヤーは、3Dのマップ上を自由に動き回れます。

 

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異なるのは、マップがすべて正方形のブロックを積み上げて作られている点です。

DQビルダーズでは、このブロックを破壊したり積み上げたりして、ドラクエシリーズでおなじみの酒場や教会といった建物を自由に作って遊べるゲームになっています。

 

僕はプレイしたことはありませんが、マインクラフトというゲームが本家で、建物を建てる点においては、より緻密にやれるゲームのようです。

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作物を育てることもできます。

戦闘は超簡単なので、3Dアクションが苦手な人でも大丈夫

ドラゴンクエストですので、当然モンスターとの戦闘があります。

バトルは完全な3Dのアクションです。

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CPUのシドーが強いので、ぶっちゃけ逃げ回ってても勝てます。

ただ、アクションが専門のゲームに比べれば何てことはありません。

苦手な人でも回復アイテムを使いながら攻撃ボタンを連打していれば何とかなるレベルです。

仮にやられても街に戻されるだけで、ペナルティは一切なし。 

 

クリアとは関係ないおまけ要素の部分では、多少、敵の動きを読んで立ち回るようなことも要求されますが、それとてレベルを上げればある程度ごり押しは効くようになります。

 

ゲーム本編が、壮大なチュートリアルになっている

本作の最大の魅力である「建物を建てる」という行為。

ネットで検索すると上級者による超大作がたくさん公開されており、自分にこんなの本当にできるのかと不安になりますし、それもあってなかなか手が出せずにいたのですが、結論、まったくの初心者でも全然楽しめるゲームでした。

 

というのもこのゲーム、物語にそって進んでいく過程で、様々な建物を建てることがお題として設定されていきます。

 

最初は、単にブロックを積み上げて囲いを作ったところにドアを設置するだけの簡素な部屋づくりからスタート。

 

それが徐々にキッチンを作ったりトイレやお風呂を作ったりと、要求される難易度があがっていきます。

この難易度設定が驚くほど絶妙で、ちょっと困難なんだけど、やれば出来るし、達成感もある、といういいハードルの高さを常に維持した状態で、物語が進行していきます。

 

シナリオを楽しみながらゲームを進めていくと、最終的にクリアしたときには、誰でもお城やピラミッドといった巨大な建造物を作れるスキルが身につく仕組みになっています。

 

ゲームをクリアしたいまでは、当初「こんなもの自分に作れるのだろうか…」と不安に感じていたネット上の数々の大作も、実際どんな風にして作られているのか、十分に理解することができます。

 

ここはこんな風にブロックを積んでるんだろうな…。

あのブロックをこんな使い方で…なるほど。

 

と、そんな風に思えるくらいには、誰もが上達できるゲームデザインになっているんです。

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誰でもドラクエっぽい建物を軽々作れるようになります。

 DQビルダーズは、クリア後に自由に建物づくりができるフリーモードがスタートします。むしろこちらが本編だとも言えます。

ここからハマる人は何十時間、何百時間とハマっていくのでしょうね。

僕はそこまで時間がなかったので、ほどほどのところで退場しましたが(汗)

 

シナリオ本編が、プレイヤーに建物づくりを楽しく学んでもらうための壮大なチュートリアルとして機能していることが印象的でした。

ホームセンターがDIY教室をひらいて、お客さんにモノづくりの楽しさを伝えているのと同じですね。

 

ひとたび建物づくりの面白さに目覚めてしまったプレイヤーは、シナリオから課される「お題」がなくなっても、自ら作りたいものを定め、イメージを膨らませ、自主的に建物づくりに没頭します。

 

そういえば、物語中にビルダーズの鐘というのが登場していました。

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ちなみにキャラの髪色・肌色はカスタム可。初音ミク風にしてみました。

鐘を鳴らすと人々がモノづくりの素晴らしさに目覚めるという設定なのですが、実は遊んでいるプレイヤー自身も、徐々に建物づくりの楽しさに目覚めていっていたのでしょうね。今思えば。

つくづくよくできたゲームだなと思います。

 

かく言う僕も、ほどほどで退場したとは言いつつ、シナリオクリア後も何十時間かは黙々と素材を集めて建物づくりに没頭しました。

休日などにプレイすると、気づいたら夜中になっていることもしばしば。

 

ハマると危険ですが、忙しい方はシナリオモードだけでも遊ぶ価値はあります。

ここでは触れませんでしたが、友情をテーマにした物語で、大人から子供まで楽しめる素敵なストーリーになっています。

 

ドラクエ2を下敷きにした設定だけに、ドラクエシリーズと連動したアイテムや建物が登場するのもファンには喜ばしい限りです。

 

※僕はスイッチ版をプレイしましたが、処理能力が限界ギリギリっぽかったので、ゲームはテレビ画面でしかやらん!という方はPS4版もお勧めです。

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 - PS4

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 - PS4

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: Video Game
 
ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 ? Switch

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 ? Switch

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: Video Game
 

 

ネタバレ的な感想やツッコミなど

ここからはネタバレも多少ありつつ、感じたことを何点か。

 

ガラスごしに見ると水や炎が消えてしまう

まず、ガラス越しに風景を見ると、水や炎が消えます。

これは非常に残念。

水族館のような演出ができなくなりますからね。

 

モノを持ち上げてるように見えて、実は宙に浮いている

良く見るとモノを持ち上げたときに、モノが空中に浮遊しているのもいただけません。

キャラの等身的に手が短いのでそうなってしまうのでしょう。これはまぁしょうがないかなあ。

 

水が重力に逆らいがち

あとかわきのツボで注いだ水が、重力に逆らいがちです。

これは気持ち悪いので何とかして欲しいところ。

普通の感覚で言えば、高いところから注げば低いところに水が広がっていくはずなんですがそうなりません。イメージ通りに水が注げないんですよね。

 

カメラワークがちょっと…

カメラワーク的なところで言うと、屋根のついた建物から出たときに、視点を遠景に調整する機能も欲しかったです。入るときはちゃんと寄ってくれるのですが、出たときに調整がないんです。

 

これは屋根の有無にかかわらず、大きな障害物が手前に来たときにも同様のカメラワークが発生するため、いちいち視点を遠景に切り替えるのがめんどうでした。

 

ドラクエシリーズに対するオマージュ的な演出がいい

たとえば、主人公が捕らえられて奴隷として働かされるところは、ドラクエ5を彷彿とさせます。

ローレシア場で、神官が捕らえられていた地下牢がちゃんと作られていたのも懐かしかったです。

DQビルダーズは、極論、公式が同人ソフトを作ったようなものですからね。

銅の剣など、おなじみの武器を自分で作れるのも楽しいです。

あとシドー(ボスの方)と3D戦闘できたのも、個人的には懐かしくも新鮮でワクワクしました。

 

罠を使った戦闘、もっとやりたかったよ!

罠をしかけて戦う戦闘が、めちゃめちゃ楽しいんですよ。

フリーモードでも魔物が攻めてくるようなモードがあったらなぁ…。

ムーンブルグ以降にも新種の罠を作れるのだけど、ほとんど使いどころがないんだよなぁ。

追加コンテンツなどで、戦闘に特化した島がアップデートされたりするのかな。もしそうだとしたら嬉しいです。

 

オープンワールドゆえの弊害

仕組み上、いきなりMAP全体に行けてしまうんですね。

基本的にはそれで問題ないと思うのですが、シナリオ進行上あまりよろしくないときもありました。とくにムーンブルグ編。

 

なんの説明もないままローレシア城に入ってしまうと「なんのこっちゃ??」となってしまいます。僕はなりました。

あとからシナリオにそって進んだ時にあぁそういうことね、と。

 

あと、同じくムーンブルクで、モンスター軍団がいるから正面突破は無理と言われるのですが、そういわれると特攻したくなるじゃないですか。

で、実際いってみると案外余裕です。相手にダメージが通らない設定にはなっていますが、逃げ回りながら探索できてしまいました。

 

この辺り、もうちょっとだけ辛い設定でも良かったんじゃないかなと。

海に入ったらラスボスより強いマーマンが襲ってきますけどもw 上空に対しても、同様の措置をとったほうが良かったのかなと。

 

ビルダーズの場合は、足元にブロックを積んで高いところから滑空すれば、容易くMAPの隅まで飛んでいけてしまいますからね。

ドラゴンが飛んできて撃ち落されるとかにしておかないと、初見の際の探索がユルくなりすぎるような気もしました。

 

シナリオの設計がしっかりしている

冒頭に出てきた幽霊船の船長があとで出てくるのは、ありがちな構成なんだけどやっぱり嬉しいです。出てくるタイミングがまたいいんですよ。シドーと離れて心細さを感じているタイミングというのが絶妙です。

 

そもそもシドーを仲間という設定してしまうのも、大胆で面白いアイデアです。

いつかは戦うことになるのだろうなと思いつつも、そのときがいつ、どのタイミングで訪れてしまうのか、プレイヤーはハラハラさせられます。

敵になった後も、お約束通りに仲直りする素直なシナリオで、スッキリした気持ちになれるのもグッドです。

 

シドーが主人公のために薬草を作るシーンは、グッとくるものがありました。

冒頭から何度も繰り返されてきた、シドーだけがビルドできないという破壊神の設定がここで生きます。

このネタを最後の最後に持ってくるところが演出として憎らしいですね。

 

 

今後も追加コンテンツが用意されているようなので、気長に待ちたいと思います。

僕はダウンロード版を購入したのですが、そのときに追加コンテンツもセットになったバージョンを勢いで買っちゃったので。

アップデートはまだ先みたいですが…。

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