米倉涼子「リーガルV」4話 感想:「ぱるる」がまさかの神対応w
(画像は公式より)
前回の感想で、こんなことを書いていました。
米倉涼子の「リーガルV」
3話にして早くも安定感を感じる内容でした。
この安定感ってのはたぶん曲者で。
マンネリと紙一重なんだよなぁ。
脚本がよくできている反面、良くできているというのは分かりやすさでもあり、分かりやすさは単純さでもあるという。
正攻法では勝てない裁判展開に対して、京極事務所の面々が、それぞれの得意技を生かして調査を実施。
見事に法廷に証拠を叩きつけて逆転V、と。
高橋英樹さんが主演だった時代劇の「三匹が斬る」のような、お約束のパターンが早くも出来上がりつつありますね。
と書いていたら、まさに4話はそれに応えてくれたかのように、これまでのパターンから外れた新展開を見せてくれました。
今回は、遺産相続をめぐる法廷バトルで、亡くなった大企業の会長の愛人と会長の息子が相続権をかけて争う展開。
しかし結果的に、被告人(島崎遥香)も原告(袴田吉彦)も証拠の偽造により、お互いに相続の権利を失う痛み分けの裁判結果に…。
ところが、この話には裏があって、会長はかつて自社の経営のために、とある牧場を廃業に追い込んでしまったことに負い目を感じていました。
その牧場で出会ったのが、まだ当時幼かった被告(島崎遥香)だったんですね。
被告は相続した遺産で、牧場を立て直そうとしていたのですが、裁判の結果、遺産は相続できないことになってしまいました…。
ところが、会長が遺産を牧場に寄付することを遺言として残していたために、今回も結果的には見事な大逆転Vとなったのでした。
予想を裏切る展開に、さらに、最後はほろり泣かせるいい話もあっての〆。
このあたり完全にご都合主義なんですが、見てる側もそれを期待しちゃってますからねぇ。
小鳥遊&被告人サイドに感情移入させる展開に持っていくのが、相変わらず上手です。
当初は、嫌味な役だな、いかにもな役だな。
と思っていた「ぱるる」ですが、終わってみれば人間味ある良い役どころでした。
仇だったはずの会長に、情を移していたなんてね…。
塩対応じゃなかったのかw
あと、小鳥遊vs海崎と思っていたのが、どうやら海崎vs天馬会長の展開もありえるのか?
と匂わすようなワンシーンもあり、終盤に向けてますます目が離せない展開になりました。
ほんと良くできたシナリオです。
毎回、見ていて本当に気持ちが良いです。