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西武・そごうの広告「女の時代なんていらない?」に込められた、本当の意味について考えました。

 

気になる話題があったので久々に書きます。

西武・そごうの広告が批判を受けているようです。

 

問題の広告はこれ。上には動画も置いています。

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女性の生き辛さに言及した広告です。

ただ、顔面にパイをぶつけられた女性のビジュアルが良くも悪くもインパクトが大きくて、暴力的だといった批判を受けています。

 

また、

”女性とは、と大上段に構えた広告文の内容が、どこかズレているのではないか。”

”もうすでに女性の時代は来ているのに、女性の生き辛さは変わっていない。女性の時代がくれば解決すると言う問題ではないだろう”

 

と論じられている記事なども見かけました。

 

ポイントは、パイをぶつけられる女性をどう解釈するか

この広告は「パイをぶつけられた女性」をどう解釈するかによって、ネガティブ・ポジティブどちらにもなり得る広告だと感じます。

 

 

一時期、誕生日にパイをぶつけるのが流行っていましたよね。

いまもあるのかは分かりませんが。

テレビで取り上げられていたのは数年前だと記憶しています。

 

つまりパイをぶつけられるビジュアルは、暴力的なのではなくて、「お祝い」の象徴として描かれています。

もっと言えば、お祝いなんだけど「ありがた迷惑なお祝い」の象徴でもあるのではないでしょうか。

だとすればパイ投げはとても上手いビジュアル表現に感じます。

 

CM版ではたくさんのパイが女性に投げつけられます。

これは女性に対する社会からの「ピントのずれた配慮や気遣いの数々」と解釈できます。

 

そして、投げつけられたパイの一つは女性の顔面にヒット。

クリームをぬぐいながら女性がニヤリと強かに笑みを浮かべます。

 

社会からの間違った、ありがた迷惑な「女性への配慮」に対して、動じず強かにほほ笑む女性の強さが描かれているように感じます。

 

 

広告のビジュアルの女性が、女性を代表する存在として描かれるなら、パイをぶつけられることはつまり、新しい女性の時代の誕生を意味します。

 

よくよく読み解けば、実に新年らしく、また時代を牽引してきた百貨店の広告らしい挑戦的なメッセージがこめられた広告に見えてきます。

 

ただ、惰性で流れているCMを見ていたり、通りすがりにパッとポスターを見たりすると、ちょっと伝わりづらいかもしれませんね。

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