西武・そごうの広告「女の時代なんていらない?」に込められた、本当の意味について考えました。
気になる話題があったので久々に書きます。
西武・そごうの広告が批判を受けているようです。
問題の広告はこれ。上には動画も置いています。
女性の生き辛さに言及した広告です。
ただ、顔面にパイをぶつけられた女性のビジュアルが良くも悪くもインパクトが大きくて、暴力的だといった批判を受けています。
また、
”女性とは、と大上段に構えた広告文の内容が、どこかズレているのではないか。”
”もうすでに女性の時代は来ているのに、女性の生き辛さは変わっていない。女性の時代がくれば解決すると言う問題ではないだろう”
と論じられている記事なども見かけました。
ポイントは、パイをぶつけられる女性をどう解釈するか
この広告は「パイをぶつけられた女性」をどう解釈するかによって、ネガティブ・ポジティブどちらにもなり得る広告だと感じます。
一時期、誕生日にパイをぶつけるのが流行っていましたよね。
いまもあるのかは分かりませんが。
テレビで取り上げられていたのは数年前だと記憶しています。
つまりパイをぶつけられるビジュアルは、暴力的なのではなくて、「お祝い」の象徴として描かれています。
もっと言えば、お祝いなんだけど「ありがた迷惑なお祝い」の象徴でもあるのではないでしょうか。
だとすればパイ投げはとても上手いビジュアル表現に感じます。
CM版ではたくさんのパイが女性に投げつけられます。
これは女性に対する社会からの「ピントのずれた配慮や気遣いの数々」と解釈できます。
そして、投げつけられたパイの一つは女性の顔面にヒット。
クリームをぬぐいながら女性がニヤリと強かに笑みを浮かべます。
社会からの間違った、ありがた迷惑な「女性への配慮」に対して、動じず強かにほほ笑む女性の強さが描かれているように感じます。
広告のビジュアルの女性が、女性を代表する存在として描かれるなら、パイをぶつけられることはつまり、新しい女性の時代の誕生を意味します。
よくよく読み解けば、実に新年らしく、また時代を牽引してきた百貨店の広告らしい挑戦的なメッセージがこめられた広告に見えてきます。
ただ、惰性で流れているCMを見ていたり、通りすがりにパッとポスターを見たりすると、ちょっと伝わりづらいかもしれませんね。
就活生は読んでおけ。人材業界10ウン年の人が本音で書いた記事一覧。
就活生向けの記事が大量にたまってきたので、まとめ記事を作っておきます。
世の中には就活ノウハウを教えるセミナーとか、ボランティア風を装って実は金儲けしてる怪しい学生団体とか(もちろんちゃんとした団体があることも知っていますが)、
色んなややこしいのが沸いていますので、損得抜きで発信されている情報はまぁそれなりに貴重ではないかと思います。
ということで、良かったら参考にしてください。
もちろん、ほかの情報と比較していただいても構いません。
学歴
インターンシップ
自己分析
究極の自己分析ツール|自分の強みを知れば、志望業界や職種も決められる。
合説
適性検査
性格診断テストでは、そのコミュ力にサステナビリティがあるかを見られている。
ナビサイト
リクナビとマイナビを利用する学生のみなさんへ、求人ライターから一言。
マイナビやリクナビなど、新卒ナビサイトを執筆しているのは、ライターだとは限らない。採用担当者も書いている。
コミュニケーション力
内向的なひとが、大学のランクを落としてでも理系に進むべき理由。
選考
売手市場なのにESすら通らない!企業からお祈りされる意外な理由。
「グループディスカッションでは、発言して目立て!」と、的外れな攻略法が信じられている理由。
面接
ブラック企業
運悪くブラック企業に2、3社あたると、だれもが「転職回数の多い人」になってしまう。
「新卒の賞味期限切れ」を狙う、企業の卑劣な作戦にハマってはいけない。
休日や深夜に電話をかけて、ブラック企業か確認する学生は、重大な事実を見落としている。
企業選びの軸
ホームページの美しさに惑わされると、新卒の優良中小企業を見逃してしまう。
ワークライフバランスを大事にしたい女性は、事務職じゃなく営業職志望で就活するといいよ。
ストレス耐性よりも「何にストレスを感じるか」ということの方が重要。
【企業選びの軸】憧れの先輩がいる会社に、入社してはいけない。
就職浪人
8月以降、大量の内定辞退が出るから、無い内定(NNT)学生にもチャンスがある? 本当に??
就活コラム
入社理由に、「採用担当者の人柄が良かった」ことを挙げる学生が多い企業は、採用に失敗してますよ、という話。
ストレス耐性がある人を採用しても、うつ病のリスクは軽減できない。
*
以上です。
みなさま悔いのない就活を!
米倉涼子「リーガルV」4話 感想:「ぱるる」がまさかの神対応w
(画像は公式より)
前回の感想で、こんなことを書いていました。
米倉涼子の「リーガルV」
3話にして早くも安定感を感じる内容でした。
この安定感ってのはたぶん曲者で。
マンネリと紙一重なんだよなぁ。
脚本がよくできている反面、良くできているというのは分かりやすさでもあり、分かりやすさは単純さでもあるという。
正攻法では勝てない裁判展開に対して、京極事務所の面々が、それぞれの得意技を生かして調査を実施。
見事に法廷に証拠を叩きつけて逆転V、と。
高橋英樹さんが主演だった時代劇の「三匹が斬る」のような、お約束のパターンが早くも出来上がりつつありますね。
と書いていたら、まさに4話はそれに応えてくれたかのように、これまでのパターンから外れた新展開を見せてくれました。
今回は、遺産相続をめぐる法廷バトルで、亡くなった大企業の会長の愛人と会長の息子が相続権をかけて争う展開。
しかし結果的に、被告人(島崎遥香)も原告(袴田吉彦)も証拠の偽造により、お互いに相続の権利を失う痛み分けの裁判結果に…。
ところが、この話には裏があって、会長はかつて自社の経営のために、とある牧場を廃業に追い込んでしまったことに負い目を感じていました。
その牧場で出会ったのが、まだ当時幼かった被告(島崎遥香)だったんですね。
被告は相続した遺産で、牧場を立て直そうとしていたのですが、裁判の結果、遺産は相続できないことになってしまいました…。
ところが、会長が遺産を牧場に寄付することを遺言として残していたために、今回も結果的には見事な大逆転Vとなったのでした。
予想を裏切る展開に、さらに、最後はほろり泣かせるいい話もあっての〆。
このあたり完全にご都合主義なんですが、見てる側もそれを期待しちゃってますからねぇ。
小鳥遊&被告人サイドに感情移入させる展開に持っていくのが、相変わらず上手です。
当初は、嫌味な役だな、いかにもな役だな。
と思っていた「ぱるる」ですが、終わってみれば人間味ある良い役どころでした。
仇だったはずの会長に、情を移していたなんてね…。
塩対応じゃなかったのかw
あと、小鳥遊vs海崎と思っていたのが、どうやら海崎vs天馬会長の展開もありえるのか?
と匂わすようなワンシーンもあり、終盤に向けてますます目が離せない展開になりました。
ほんと良くできたシナリオです。
毎回、見ていて本当に気持ちが良いです。
相棒 season17 3話「辞書の神様」 感想:言葉を愛する3人の男たち
前半と後半で、ガラリと色合いが変化する展開でした。
前半は、杉下さんの「まじまんじ」発言のような笑いを誘う一幕や、辞書の一説を暗唱するという、杉下さんの偏執ぶりが際立つ相棒らしいシーンが目立ちました。
コミカルな回なのかな、なんて思っていたらお間違い。
杉下さんが久しぶりに、激おこ
中盤から杉下さんの態度が変化してきます。
象徴的だったのは、青木がいつものように生意気な態度をとって、捜査情報を出し渋ったときの杉下さんの発言。
「君と冠城くんは警察学校の同期かもしれませんが、僕はいま君の上司ですよ。
さっさと言いなさいよ。」
字面だけ見ると、そんなでもありませんが、ドスを利かせた声で迫る杉下さんはなかなかに迫力がありました。
(杉下さんの発言に怯える青木)
いつも穏やかな杉下さんが、たまにヒートアップするときがあって、今回は珍しくその一端が垣間見えたように感じました。
ファンの方ならおなじみですが、前シーズンで冠城に「想像が及ばないのなら、黙っていろ!」と怒鳴りつけたのは、まだ記憶に新しいですよね。
これは久々に杉下さんの暴走の予兆か?
と思っていたら、次回4話の予告が久々に杉下警部の狂人ぶりが発揮される回のようで、末恐ろしかったわけですが、いまはとりあえず3話について語ります。
相棒にしては珍しい、感動的なストーリー
というのも、3話は相棒には珍しい、じわりと心温まる物語だったんですね。
『千言万辞』という、ユニークな解説が評判の辞書があり、その主幹である大鷹(森本レオ)は、編集の道半ばでアルツハイマーを患います。
出版不況の折、辞書の原作者がアルツハイマーになってしまっては、辞書の制作が打ち切りになってしまうかもしれない…。
そこで関わる編集チームの人たちは、それを隠して出版にこぎつけようと頑張るんです。
アルツハイマーを患う大鷹先生にとっては、おそらく最後になるであろう『千言万辞』の編纂をまっとうさせてあげるために。
編集チームの中でも、最初は犯人かと疑われた、大鷹先生と対立関係にある国島(森田順平)教授の存在が光ります。
『千言万辞』の編集担当であった男性が殺害され、犯行に使用された凶器から、犯人候補として大鷹先生が浮上するのですが、国島教授は、大鷹先生を庇うんですね。
実は大鷹先生は無実なのですが、それを知らない国島教授は自首してしまいます。
犯人もまた、言葉を愛する者の一人であった
犯人は、『千言万辞』と対局の存在である、正統派の辞書『文礼堂国語辞典』を愛する和田部長。
自分の愛する『文礼堂国語辞典』は廃刊させられたのに、もう一つの邪道な辞書『千言万辞』が出版されることに納得がいっていなかったのです。
しかし皮肉なのは、犯人である和田部長もまた、言葉を愛していた点においては、大鷹先生に勝るとも劣らない人物だったことでしょう。
一方で、国島教授の存在が際立っていたのは、世間体にとらわれず自分の好きな辞書作りに没頭する大鷹に嫉妬しつつも、言葉を愛する大鷹先生の信念に共感し、アルツハイマーの大鷹を助け、結果的には、殺人容疑まで被ろうとしたところです。
大鷹と和田と国島、言葉を愛するという点では共通している3人ですが、和田は殺人者となり罪を大鷹に被せようとし、国島はその大鷹を庇おうとしました。
この行動の差がなんだか、愛と言う言葉の解釈が人それぞれ異なるように、同じ想いを持っていたとしても、人の行動がそれぞれ違ってしまうことの説明になっているような気がして、うーむと唸らされました。
大鷹先生は、愛という言葉の意味を、冒頭の杉下さんとの会話のなかで、こんな風に説明しています。
「愛というのは、ふり向いても、ふり向いても、またふり返ってしまうという、せつない心なんだ」
和田が愛した正統派の辞書、文礼堂国語辞典では、「愛」はどんなふうに説明されていたのでしょうね…。
エピローグで、
完成した『千言万辞』を前にした大鷹は満足気に見えます。
編集チームの面々に囲まれ、震える手で辞書をめくる大鷹の姿には、目頭が熱くなりました。
人間の生きざまが伺える、今回のような相棒もいいですね。
相棒 season17 2話「ボディ~二重の罠」 感想:甲斐峯秋「勝手なもんだね…人間なんて」この一言に相棒脚本の底力を見た。
(画像は公式ページより)
相棒 season17 2話「ボディ~二重の罠」みました。
1話の感想の振り返りからいきます。
次回は、冨貴江に罪を被せるような展開が前半で繰り広げられ、最終的に鋼太郎と後妻の祥の計画殺人が杉下さんにより解き明かされ、杉下さんのクビも撤回される、という展開になるのではないかなぁと思われます。
いやー。
かなり良い線まではいってました。
見ていて気持ちよかったです。
ただ、手前で芯を外されたのは、悔しいですね。
鋼太郎と後妻の祥が不倫していたまでは当たりなんですが、事件は祥が衝動的に起こしたもので、それを鋼太郎が庇っていたとは。
しかも、その裏には、遺産相続をめぐる冨貴江の計算高さが働いていたなんて…。
アライグマがあんな形で使われているとは、途中までは思いもしませんでした。
結局、掌の上で踊らされましたね。
おおかたわかった気にさせておいて、実際の事件はもっと複雑怪奇だったわけです。
遺産欲しさに殺人を犯してしまう祥。
地位や遺産に目がくらんだ冨貴江。
若い女に騙されて犯罪を幇助してしまう鋼太郎。
そして、そもそもの原因を作ったとも言える、金の力で若い嫁さんをもらった鬼束鐵太郎の自業自得。
今回の事件は人間の感情というノンロジカルなものを、遺体隠しやアリバイ工作のようなロジカルなものと上手く融合させて、1本の事件に仕立てていたことが新鮮でした。
season17にして、これだけ挑戦的なシナリオを繰り出してくれるのは、相棒ファンとして嬉しい限り。
そして、エピローグでの、成宮寛貴の復帰を匂わせるような甲斐峯秋(石坂浩二)のセリフも印象的でした。
「勝手なもんだね…人間なんて」
息子の甲斐享を案じる自身を自嘲しているようでもあるし、今回の鬼束家をめぐる醜い一族の争いを風刺したような一言でもあります。
この一言がうまくダブルミーニングになっており、余韻ある幕引きとなっています。
素晴らしい初回スペシャル1話・2話でした。
米倉涼子「リーガルV」3話 感想:安定の面白さだが…
(画像はリーガルV公式より拝借)
Twitterに書こうと思ったけど、やっぱりブログに書こう。
リーガルVについて。
米倉涼子の「リーガルV」
3話にして早くも安定感を感じる内容でした。
この安定感ってのはたぶん曲者で。
マンネリと紙一重なんだよなぁ。
脚本がよくできている反面、良くできているというのは分かりやすさでもあり、分かりやすさは単純さでもあるという。
正攻法では勝てない裁判展開に対して、京極事務所の面々が、それぞれの得意技を生かして調査を実施。
見事に法廷に証拠を叩きつけて逆転V、と。
高橋英樹さんが主演だった時代劇の「三匹が斬る」のような、お約束のパターンが早くも出来上がりつつありますね。
このお約束パターンはそれはそれとして踏襲しつつ、終盤に向けて1話完結のストーリーとはまた別の、天馬法律事務所vs小鳥遊翔子のシナリオの盛り上がりを、いまから楽しみにしています。
大きな物語の枠組みで言うと、菜々緒と向井理を倒して、小日向さん演じる天馬壮一郎と激突するはずなので、1クールのドラマであれば6~7話くらいから、このお約束のパターンが変則的になってくるのではないかと予想しています。
ドクターXのときは、結局、大門未知子の素性が分かったような分からないような明かされ方しかしなかったので、今回はきちんと過去になにがあったのか、1話の伏線をきっちりと回収するエンディングに期待しています。
「怪談のシーハナ聞かせてよ。」が面白い。紙舞(上間月貴)さんの話術がハンパなく怖い。@Amazon Prime Videoチャンネル
Amazonプライムってたくさんの動画が見られますよね。
実は、Amazon Prime Videoチャンネルというのもありまして、、、
プライムにさらに追加料金を払うことで、エンタメやドラマなど見放題の動画が追加されるサービスなんです。
狩野英孝の「怪談のシーハナ聞かせてよ。」が良作すぎる
内容はタイトルの通り。
写真見たままです。
お寺のなかで、ゲストが順番に怪談を披露していくという内容。
すべらない話の怪談バージョンです。
一応、オフィシャルの番組紹介コメントも載せておきます。
↓
狩野英孝が司会を務める、地上波では披露できないほど怖い、最恐の怪談番組!
“本当に怖い話”すなわち“本物の怪談”の語り手たちが、東京・四ツ谷のお寺に集結!地上波では怖すぎて披露できないようなホラーな怪談を、存分に語りつくす…。
司会は東北・宮城県の神社の宮司でもある狩野英孝。毎回訪れる語り手から、恐怖体験や収集した怪談を、背筋を凍らせながら聞いていきます。
怪異体験談のスペシャリスト集団「怪談社」のメンバーから、専門的な解説も!さあ、「怪談のシーハナ」をじっくりとお楽しみください。
@Amazon番組ページより
最初は、なんとなく見始めたんだけど、これがとんでもなく面白くて。
毎日、寝る前に1話見るのが日課になっています。
紙舞(上間月貴)さんの話術がハンパなく怖くて、引き込まれる
この方です。
怪異体験談のスペシャリスト集団「怪談社」という所に所属している紙舞さん(今は改名して上間月貴さんになってるらしい)の怪談にハマっています。
落ち着いた低いトーンの声で、とつとつと語り始めるんだけど、
途中、緩急だったり声の大小だったりのリズムが効いており引き込まれます。
言葉では説明しきれないなぁ、と思ってYOUTUBEを探したらありました。
公式が怪談1本ぶんを無料公開してくれていました。
これで「おっ、面白い」と思ったら、
チャンネル契約しても損はないと思います。
張り詰めた怪談の合間に、狩野英孝やグラドルのゆるいトークもあったりして、ホッと息抜きできるのも、良い緊張と緩和を生んでいるんですよね。
僕はベッドに横になってiPadで見ているのですが、無限に見続けられそうな番組です。
月380円追加で払うと見放題になります。
怪談好きな方はぜひ。
米倉涼子「リーガルV」2話 感想:パワハラ祭り
米倉涼子の新作ドラマ「リーガルV」。
第2話はパワハラ問題がテーマでした。
- パワハラをねつ造するために、パワハラが行われるという茶番劇
- 被害者面していた原告(永島)が、実はパワハラ加害者でもあった、という笑えないオチ
- 登場人物が、ことごとく愚かしい
- 派手な脚本に、控えめな演技
パワハラをねつ造するために、パワハラが行われるという茶番劇
世界的企業「太陽製紙」の元取締役・永島美鈴(斉藤由貴)は、男性社員3名に対してパワハラを行った疑いで不当解雇されてしまいます。
ところが、そのパワハラ疑惑は、彼女を陥れるために専務がねつ造したものでした。
しかも、そのねつ造のために、専務は人事権を盾にして部下3名に嘘の証言をさせていたのは(むしろこっちがパワハラ)、本当に救いようがありません。
被害者面していた原告(永島)が、実はパワハラ加害者でもあった、という笑えないオチ
不当解雇に不服の永島は、小鳥遊翔子の事務所に弁護を依頼。
Temma法律事務所の卑劣な手口をはねのけて、裁判は今回も見事に小鳥遊サイドの大逆転。1億円以上の和解金を得る大勝利に終わります。
ここまでは予定調和。
裁判を終えてからもう一波乱あるのは、リーガルVの恒例ということなのでしょうね。
なんと、エピローグでは、永島美鈴が過去に女性社員に対してパワハラを行っていた事実が明らかになります。
しかも、パワハラ被害者を前にして、永島は真っ向から謝罪を拒否。
0円で済む謝罪よりも、非を認めず多額の和解金を支払うことを選択するのでした。
なんて底意地の悪い女だw
まぁ永島のパワハラは、自分から恋人を奪った女性社員をいじめたものなので、パワハラされた方に非はないかといわれると、うーん、どうなんだろう、、、
パワハラはいかんのだけど、略奪愛が恨まれるのもまぁ当然という気分にもなりますが…。
なんかもう、人間模様がぐちゃぐちゃだな、今回は。
登場人物が、ことごとく愚かしい
主人公の小鳥遊翔子の浪費癖もそうだし、マヌケな京極法律事務所の面々もそう。
ホストクラブで接待されて機密をペラペラしゃべる会社員もそうだし、女性の誘惑に負けて弱みを握られる証人もそう。
自分が被害にあったときはものすごい被害者面をしていた永島が、一方で自分が行ったパワハラに対しては非を認めず、謝罪をしないのもそう。
リーガルVでは、人間の愚かしさというのが、ずっと根底に描かれているような気がしてなりません。
まともな人がほとんど出てこないんです。
法律・法廷というお堅いイメージの題材を扱う一方で、登場人物はことごとく全員が愚かしいというアンバランスさが、リーガルV独特の世界観を作っているのでしょうね。
派手な脚本に、控えめな演技
今回は、物語の無茶な展開のわりに、役者の演技はそこまで振り切られておらず、1話に比べると、演技はやや抑制されていたようにも感じます。
(あくまでリーガルV基準では、控えめだったというだけですが)
1話のように濃い味付けを期待していた人からすると、今回の第2話は、意外とインパクトが弱くて、期待外れだったかもしれません。
僕はシリーズのなかでのメリハリと理解しますが、視聴率は下がってしまうかも。
ちょっと心配。
それにしても、小日向さんの演じる天馬代表の狂人ぶりが怖すぎるw
ただ黙って弁当食ってるだけなのに、このあふれ出る狂気はなんだ。
小日向さんの存在感が半端ない。
そして秘書にワインをぶっかけしちゃう小日向さん。
むしろ、これが今回の中で一番ひどいパワハラでしょうwww
パワハラの弁護をしていた事務所の所長が、全力でパワハラするという…
こういう皮肉と言いますか、おふざけは大好きです。
もっとやっていただきたい。
相棒 season17 1話「ボディ」 感想:杉下右京ブランドの首をかけた超展開
第1話「ボディ」2018年10月17日(水)|ストーリー|相棒 season17|テレビ朝日
まさかの幕開け。
マンネリを指摘されていた相棒シリーズがやってくれました。
杉下右京がクビのピンチです。
- 初回スペシャルは、相棒おなじみの政治がらみの展開
- 死体と証拠を完全に隠蔽された状態に、特命係はどう立ち向かうのか
- まさかの杉下推理が空振りに!?
- 18年間、積み重ねた杉下ブランドがあればこその展開
- これで来週、鋼太郎と後妻の祥がデキてたら、、、あまりにも安易
- 社会派の相棒は健在
初回スペシャルは、相棒おなじみの政治がらみの展開
国家公安委員を務める大学教授、三上冨貴江(とよた真帆)が学生と不倫。
冨貴江の父親、鬼束鐵太郎は冨貴江を家から追い出すために、探偵に不倫の証拠をつかませてマスコミに公表しようとしました。
が、冨貴江の旦那、鬼束鋼太郎が、それを妨害するために父親の鬼束鐵太郎を殺害してしまいます。
死体と証拠を完全に隠蔽された状態に、特命係はどう立ち向かうのか
鬼束鐵太郎氏の死は、若い後妻の祥と鋼太郎、冨貴江によって隠蔽され、死後2ヶ月以上が経過。
殺害現場もリフォームされてしまい、証拠が完全に隠蔽された状態で、さて特命係がどうやって犯人を追い詰めるのかが見どころでした。
まさかの杉下推理が空振りに!?
杉下警部は鬼束鐵太郎氏の失踪後に、屋敷のリフォームとコレクションを収納するための倉庫が急遽、建築されたことに疑問を持ちます。
最終的に杉下警部の首をかけて、倉庫を掘り起こして死体が上がることを期待するのですが、、、いつもならここで死体があがって事件は幕を閉じるところが、なんと!
今回は、死体が出ません。
杉下推理、空振りです。
クビをかけて倉庫の解体・掘り起こしを強行した杉下さんはどうなってしまうのか…、ととんでもない展開のまま番組は終了します。来週に続くわけですが…。
18年間、積み重ねた杉下ブランドがあればこその展開
これまで杉下さんが推理を外すことって、まぁなかったですよ。
だからこそ、今回の展開は意外性がありました。
なんて考えると思ったんですかね、制作陣は。
あきらかに途中の展開がおかしかったでしょ。
特に杉下さんがクビをかけることになったところ。
あそこの展開は杜撰としかいいようがありません。
だいたいあの手の展開になる場合は、冠城君発信じゃなくて、杉下さんが売り言葉に買い言葉みたいな展開で、首をかけるから信憑性があるんじゃないですか。
あれではいかにもやらせくさくて、推理が外れることを示唆してしまっていますよ。
相棒ファンを舐めるんじゃないといいたい(`・ω・´)
確かに、あり得ない展開に、おぉ…!
と興奮はしましたが、話の筋は下手くそでした。
これで来週、鋼太郎と後妻の祥がデキてたら、、、あまりにも安易
当初は、三上冨貴江を追い出すために、親父が探偵を雇って云々と言っていますが、どうもこの展開自体が不自然なんですよ。
三上冨貴江という名前からもわかる通り、この人は外から入ってきた嫁なんですね。
つまり一族にとっては、部外者。
そんな女が、若い学生と不倫しとると。
当然、旦那の鋼太郎は面白くないわけですよ。
一方で、後妻の祥は、旦那の鬼束鐵太郎とはうん十歳も歳の差がある夫婦。
資産目当てで結婚したことは明白です(ここは作中のブランド物を買い漁る描写でも明らか)。
よくある展開としては、息子の鋼太郎と後妻の祥が実は不倫関係で、邪魔者の鐵太郎と冨貴江を排除する計画を立てている、というのが真相なのではないかと。
もしこの予想が当たりだとすれば、次回は、冨貴江に罪を被せるような展開が前半で繰り広げられ、最終的に鋼太郎と後妻の祥の計画殺人が杉下さんにより解き明かされ、杉下さんのクビも撤回される、という展開になるのではないかなぁと思われます。
ひょっとすると、クビ撤回のために新キャラである国家公安委員長の鑓鞍兵衛氏が暗躍するのではないか、なんて想像もしたりします。
社会派の相棒は健在
今回の事件。
根底には、何があるかと言いますと。。。
新族がスキャンダルを起こすと、連帯責任で社会的な地位の親族がとばっちりを受ける風潮に対して、風刺を入れているわけです。
そもそも、それがなければ冒頭で冨貴江が警察に夫の殺人を通報して、事件終了だったんですよね…。
という、相棒お得意の社会風刺もしっかり挟みつつの初回スペシャル。
個人的には大いに堪能しつつも、脚本、もうちょい丁寧にやれよと突っ込みたくなる粗さも含めて、何だかんだでいつもの相棒クオリティだったなぁ。
ってのが総評です。
*
杉下右京が、まさかの警視庁退職か!?
という、予想外の展開でスタートした相棒シーズン17。
展開(ディティール)の杜撰さには多少がっかり感はあるものの、予想を裏切る大胆な脚本には、今後の展開に大いに期待できる内容でもありました。
とりあえず、2話が気になって仕方がありません。
今シーズンより、特命係に新しい相棒が増えたことで、まさかの水谷天皇が退位して、新相棒+反町2人の新体制に!なんてことはないよね…、という怖さも多少は残ります。
ドキドキしつつ1週間待ちたいと思います。
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米倉涼子の新作ドラマ「リーガルV」1話 感想:まさかの米倉涼子は法廷に立たない、意外な展開
待ってました!
米倉涼子の新作ドラマ「リーガルV」。
元弁護士の小鳥遊翔子(米倉涼子)が、弱者のための法律事務所を立ち上げる、という設定です。
米倉涼子の肩だしセクシーショットが、気合入ってますな。
視聴率への執念を感じますw
そして安達祐実が、相変わらずの美魔女すぎるw
と、無駄話はこれくらいにして、内容について。
リーガルV:第一話は痴漢冤罪がテーマ
一流企業「君島化学」に勤める安田(アンジャッシュ児嶋)は、電車から降りたところで、女子大生の三島麻央(山谷花純)に痴漢を告発されてしまいます。
このテーマ選びは、小鳥遊が電車オタクの設定なのとも関係あるんだろうなぁ、なんて思いながら見てました。
痴漢に間違われて線路を走って逃げるサラリーマンが一時期、ニュースで話題になりましたが、痴漢を疑われるとほとんど有罪にされてしまうのが現状のようです。
そんな無罪を勝ち取るのが不可能とも言われている、痴漢冤罪事件の弁護に挑むのが今回の第一話。
不可能にチャレンジという観点は、ドクターXに通じるものがありますね。
(予想外)米倉涼子は法廷に立たない…
ただ、今回のリーガルVが、ドクターXと圧倒的にシチュエーションが異なるのは、米倉演じる小鳥遊は、弁護士資格をはく奪されている設定のため、法廷には立てないんです。
てっきり、「異議あり!」
と、ガッキーの出ていた「リーガルハイ」のような、大仰な法廷バトルを繰り広げるものとばかり思っていたので意外でした。
小鳥遊は、傍聴席から部下の新米弁護士「青山」が相手の検事にやり込められるのを見守ることしかできません…。
これはフラストレーションがたまる……、
ぐぬぬ…
と思っていたら、鉄道マニアの証人として小鳥遊さんが法廷にw
鉄道オタクの設定がここで生きるのねw
そして、意外にもあっさりと、痴漢冤罪裁判は無罪を勝ち取ります。
反証は専門家からすると「これじゃ無罪はとれないよ」なのかもしれませんが、筋を通すという意味ではきちんと説明がされていました。
ははぁ、なるほどなぁと思ったのは、この後の展開。
被害女性は、実はお金で雇われて痴漢をでっちあげていたのですが、小鳥遊は独自調査により、安田の同僚である君島化学の社員によって仕組まれた痴漢冤罪だったことを突き止めていました。
最終的には、そのネタをつかって君島化学に、安田の不当解雇の損害賠償100億円を請求します。
痴漢冤罪を弁護しただけだとさっぱり儲からないところから一転、がっぽり成功報酬も得ることができたのでした。
依頼人ではなく、悪いところからガッポリお金をとるという鼠小僧のやり方。
こういう方向性で、さいごにスッキリ展開にもっていくわけなんですね。
ちょっと意外でしたが、これはこれで面白い。
企業の弱腰な対応が、痴漢冤罪を助長している
本作では、痴漢冤罪の問題について、虚偽の告発をした女性の側を必要以上に攻めませんでした。
この点はさすが上手だなと思いました。
視聴率を考えるとそうあるべきだ、うん。
で、代わりに悪者にされたのは企業の側でした。
ドラマのメッセージとしては、サラリーマンが痴漢冤罪にあったときに、社員の無実を信じずに、会社の保身のために社員をあっさり切り捨てる企業の体質を批判していました。
企業の弱腰の対応が、痴漢冤罪を助長していると言う主張にも思えます。
1話見ただけで判断するには早いですが、エンタメっぽいようでちょっぴり社会派なところは、リーガルVの魅力の一つになりそうですね。
ドクターXが終わったのは残念でしたが、期待以上に面白かったです。リーガルV。
米倉姉さんには、今期も大いに楽しませてもらえそうです。
あと、個人的には米倉涼子のセクシーショット大歓迎です。
米倉涼子が脱ぐと必ず、おばさんの露出なんて誰トクだよってDisるアンチもいますが、俺トクなのでもっとやっていただきたい。
ところで君島化学の社名。わざと「シマ」を被せてるよね??偶然なんすかね。
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ドキュメンタルに続く、松本人志×Amazonプライムの2作目。
「FREEZE]
何があっても、何をされてもリアクションしてはいけないという、ガキの使いの「笑ってはいけない」シリーズのさらに縛りのキツイ極限状態を演出するというのが、「FREEZE」の概要です。
参加者は、
フットボールアワー岩尾
ダイヤモンド☆ユカイ
ボビーオロゴン
鈴木奈々
クロちゃん
フジモン
しずちゃん
諸星和己
の8名
ロボットに叩かれたり、水浸しにされたり、急に爆発が起こったり。
あの手この手で、参加者にリアクションさせようとする一方で、参加者はリアクションしまいと必死に耐えます。
その様子が顔面アップで映し出されるので、これだけで笑えるんです。
Amazon評価が散々な「FREEZE」
何が不評かと言うと、ステージごとに松ちゃんが、脱落する2人を選ぶのですが、その判定が「疑惑の判定」だというんですね。
たくさん攻められたわりによく耐えていた人が落とされたり、あまり攻撃されなかった人がラッキーっぽい感じで残留したり。
松ちゃんのさじ加減で判定されているのが納得いかない、という人が続出しているようです。
正直、判定とかどうでも良かった
これ、不満な人はゲームとして見ていると思うんですね。
漫画の「カイジ」であるように、お金や命をかけたゲームといった真剣な捉え方をしていると思うんです。
だから、アンフェアに見える判定に不満を覚えるのだと思います。
でも、僕はそもそもゲームとかどうでも良くて、単純に、何をされてもリアクションできない人たちを、松ちゃんと同じ目線で”高みの見物する「見世物」としての面白さ”を楽しんでいました。
もしかすると、性格がSかMかによっても、楽しめるかが変わるのかもしれませんね。僕は完全に仕掛ける側の視点でニヤニヤしながら見ていました。
鈴木奈々の印象が変わった
鈴木奈々ってお馬鹿キャラとして、テレビに出ていますよね。
でも、記事の最初に画像を貼りましたけど、自分の身に危機が迫ると、バラエティでは見たことないような物凄い形相になるんですね(笑)
これが面白くてしょうがない。
しかも、アップで見るシリアスな表情が、改めてみるとやっぱりすごい美人なんだなぁと思ったりもして、これ完全にアウトな鑑賞方法だと思いますけど、途中からは好きな子をいじめるみたいな気持ちでみちゃってましたね。
いやがるリアクション見るのが楽しい、みたいな。
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ネタばらしになるのであえて載せませんが、写真の鈴木奈々にこのあと起こる悲惨すぎる事態がもうたまらんのですよ。
2話めです。
ぜひ見ていただきたい。
僕は腹を抱えて大笑いしました。
ここ数年、年末年始のガキの使いで、全然笑えねーなと寂しい思いをしていたので、久々に松ちゃんの、良い意味で無茶苦茶でブラックなところを見られて非常に痛快でした。
個人的には、結果的に下ネタ大会になってしまっている前作のドキュメンタルよりも、「FREEZE」のほうが面白いと感じます。
なんなら2話から見ても全然いけますよ。
「レディ・プレイヤー1」感想:オタク的な世界観が好きな人には、最高のエンタメ
スピルバーグ監督の作品「レディ・プレイヤー1」。
Amazonで配信が解禁されていたので見てみました。
いやーめっちゃ面白かったです。
本当に140分もあるのかと思うくらいあっという間。
体感90分くらいの疾走感でした。
仮想現実がテーマの作品
本作には、オアシスという没入型のオンラインゲーム(VRワールド)が登場します。
最近、3Dのゴーグルをかけて映像を見たりするようになりましたが、あれのもっと凄いやつです。
ゲーム内で怪我をすると本当に痛みを感じたり、実際に自分の足で仮想世界を歩いているような感覚を得たりできる近未来の設定。
日本の作品で言うと、ソードアートオンラインというアニメ(元はライトノベル?)が、かなり近いですね。
仮想現実に馴染みがない人は、置き去りになるかもしれない
この手の仮想現実を舞台にした世界観は、アニメやゲームに多く触れていると割と馴染みがあるものなんです。
ゲーム内通貨でリアルの物品が買えたり、フレンドにチャットを飛ばして連絡をとったり、クエストに挑戦したり…。
仮想現実を扱う作品ならではの様式美が次々と展開されるわけですが、映画内ではあえて細かい説明はされません。
主人公がオアシス内のスタープレイヤーという設定なので、わざわざイチからゲームのルールを説明するような場面がないんですね。
この点は、予備知識のない一部の人にとっては不親切な仕様になっていると思います。
ログイン・ログアウトや死んだら装備と財産がリセットされるといった概念も、僕は当たり前のように受け入れますが、この手のゲームを知らない人にとっては、なんのこっちゃ??ですよね。
見る側を飽きさせない、矢継ぎ早の展開スピードも相まって、理解が遅れるとあっという間に置いてけぼりをくらってしまうのではないでしょうか。
そうなれば感情移入もへったくれもありません。
作中で、ハリデーがスティーブンキング原作の映画「シャイン」をデートに選んで大失敗したように、スピルバーグ監督だから安牌だと思って女性を連れて行くと、死ぬほど退屈な思いをさせてしまう可能性大の映画ですねw
教科書どおりの美しい脚本+α
本作が140分なのに90分くらいに感じた要員は、情報密度の高さにあります。
劇中に色んなサブカル関係のキャラクターが登場するなど、お遊び的な仕掛けもありますし、物語上、意味をもつ小さな伏線の類も大量に張り巡らされています。
たとえば、ソレント(社長)の部下の女性が、アルテミスの正体なのではないかと一瞬ミスリードさせるような構成になっていたり、
最初のほうでチラッと盗み見ていた社長のIDとパスが伏線になっていたり、
途中ちょっとだけ出てきた巨大ロボが、最後しっかり活躍したり、
ショップで衝動買いしていた爆弾などのアイテムが余すところなく使用されたり、
偶然手に入れた25セント硬貨に重要な秘密が隠されていたり…、
他にも山のように細かい仕掛けが施されていて、しかも中盤から終盤にかけて怒涛の展開でそれらの仕掛けが回収されていく様は圧巻でした。
ネタバレっぽいものを列挙しましたが、この程度ではネタバレにもならないくらい、細かな要素が積み重なって1本の物語として完結しています。
意味のあるシーンの連続で、物語が作られていることの心地よさ、楽しさを感じさせてくれる映画です。
あまりに教科書通りな本作の展開をベタな作品である、B級である、と解釈する向きもあるようですが、エンタメ作品であるならば、王道こそがA級なのだと僕は言いたいですね。
よく練られた台本に、さらに隙間を埋めるように配置されたオマージュやパロディの小ネタの数々。視聴者の集中力を途切れさせない工夫が素晴らしい。
映画を見て感じる、ドキドキ感やワクワク感。
現実離れした世界に引き込まれる感覚。
子どもの頃に、インディジョーンズやジュラシックパークを見たときに感じた、映画に夢中になる気持ちを久しぶりに思い起こさせてくれた作品です。
スピルバーグ監督も、いよいよ70歳を超えてしまいましたが、これからも作品を撮り続けて欲しいですね。